夏休みの自由研究に!子どもと一緒にクラフトコーラを作ってみよう

夏休みの自由研究に!子どもと一緒にクラフトコーラを作ってみよう
人気フーディスト・sachi(@sachi_homemade)さんの新刊『おうちで作れる実験スイーツレシピ』が発売されました。お菓子作りには化学が隠れています。例えばパウンドケーキ。ふわっとボリュームがあるものもあれば、しっとりした食感のものもあり、それらの違いは全て化学的な仕組みから生まれています。プリンやアイスクリーム、キャラメルなど身近なお菓子作りを通して化学的な原理を感じてみてください。夏休みの自由研究にもぴったりの1冊です。
フーディストノート
フーディストノート
2022/07/27
2022/07/31
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理科・実験教室の講師をしていた sachi(@sachi_homemade)さんはある時、お菓子作りが科学実験に似ていることに気づきました。焼き色がついたり膨らんだり、固まったりするのはすべて化学的な原理が働いているから。お菓子に隠れている原理を理解し色や形、質感の変化を観察して作るとおいしいだけでなく、楽しさもアップするんです。今回は本書の中から大人も子どもも大好きなあのドリンクをご紹介します!ぜひご家庭で試してみてくださいね。

実験のポイント

実験をする時は必ず大人と一緒に行いましょう。特に火を使ったり刃物を使ったりする手順は大人が行います。実験としてお菓子作りをする際は、見通しを立てること、作りながら観察することが大切です。

 

実験3

【1】 色の変化
色がどのように変わっていくか観察しましょう。焼き色の変化やカラメルの色の変化などに気づくことができます。

実験2

【2】 状態の変化
とろりとしたシュー生地やケーキ生地がふわっと膨らむ、冷やしたアイスクリーム液がどんどん凍っていく様子など、個体⇔液体⇔気体などの状態が変化した時は観察のチャンス!

実験1

【3】 温度の変化
実験やお菓子作りをしていて重要なポイントとなるのが温度。こちらもしっかり測りながら観察していくと、さらに深く考察できるようになります。

好みの味を探求してみる?クラフトコーラを作ろう!

砂糖をカラメル化させて、茶色い色をつけます。ハーブやスパイスを組み合わせて好みの味を探してみましょう。飲むときは水や炭酸水で3~4倍に薄めてください。

クラフトコーラ

保存期間:冷蔵庫で2週間

使う道具

包丁、まな板
小皿
小鍋
計量カップ
ゴムベラ
シノワなどこし器
ボウル
300mlほどの保存容器

 

材料(約250ml分)

A グラニュー糖…50g
A 水…30g(大さじ2)
水…200g
グラニュー糖…150g
カルダモン(ホール)…2g
クローヴ(ホール)…2g
レモン(果肉)…1個分
バニラビーンズ…1/2本
コーラナッツ(フレーク状)…8g
しょうが…12g
シナモンスティック…1本
レモン(果皮・3cm角)…2枚

 

作り方

01

1. 下準備をする。レモンは黄色い皮の部分を3cm角くらいの大きさにむく。2枚分用意する。

02

2. 残りの皮をむき、白い部分を切り落とし、果肉部分を1cm幅くらいの輪切りにする。

 

03

3. カルダモン(ホール)は包丁の腹で押しつぶす。しょうがは皮つきのまま薄切りにする。

04b

4. カラメルを作る。鍋にAの材料を入れ、中火にかけて焦がしていく。濃い焦げ茶色になるまで、しっかり焦がす。

 

05

5. 色が焦げ茶色になったら、弱火にして水を入れる。

06

6. ゴムベラで混ぜて、カラメルのかたまりを煮溶かす。

07

7. グラニュー糖を加え、混ぜて溶かす。

08

8. スパイス類を入れ、煮立つまで中火にする。煮立ったら弱火にして、10分ほど煮る。

09

9. 10分煮たら、火を止めて冷まして粗熱を取る。シノワなどでこして液体を分ける。

 

10

10. きれいに消毒したビンなどに移し、冷蔵庫で保存する。

・・・・・

スパイスやハーブ、フルーツなどを活用して自宅でコーラが作れちゃうなんて、驚きですよね!本書ではその他にもラムネや琥珀糖、メレンゲ、シュークリームなど実験しながらおいしく作れるお菓子を多数紹介しています。

 

表紙
『おうちで作れる実験スイーツレシピ』
sachi_homemade(著)

子どもと一緒にお菓子作りで実験!元理科・実験教室の先生ならではのわかりやすい解説で理解もばっちりです。お菓子作りの基本だけでなく、観察のコツや実験内容のまとめ方、お子さんと一緒に作る時のポイントも掲載し、夏休みの自由研究にぴったりです。

sahi_homemade
sachi(@sachi_homemade)さん

熊本大学理学部物質化学科を首席で卒業。民間の教育機関で働き、子ども向けに理科・実験教室の講師を務める。一児の母となった後、お菓子作りが化学と似ていることに気づき、お菓子作りにのめり込む。WEBサイトでコラム執筆やレシピ提供を行う。2022年製菓専門学校卒業見込み。

<Instagram>
sachi(@sachi_homemade)

写真撮影:安井真喜子

協力・画像提供:翔泳社


 

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