JUNAさんが大切にする、たったひとつの「キッチンルール」【おいしい暮らし】
キッチンに細かいルールはなし。「動線」さえ確保できればOK
JUNAさんが「私の宝物」というほどお気に入りのキッチン。今回は特別に見せていただきました。シックな色合いで統一されたキッチンは、まるで料理教室のようにピカピカ!一方で、収納などの細かいルールは作らずに「とても緩い感じにしています」と意外なお話も…。
いつもお使いのキッチン、ご紹介ください!
「キッチンは長年使うものなので、とにかく丈夫であることが第一優先。衝撃や熱、汚れにも強い、オールホーロー製にしてあります。色合いはブラック×パープルというダーク系での統一に。汚れが目立ちにくいのもありますし、家具や家電など元々ダーク系が好きなので、キッチンもそれに合わせてそろえました。
収納スペースをたっぷり確保し、可能な限り物はしまっています。外に出すと油はねしてべた付くのがあまり好きではないので・・・。リビングつながりのキッチンのため、リビングから見た時に乱雑にならないようにするためにも、やはり収納して隠してしまいます。その分、作業スペースが広く確保できるので、大好きなお菓子作りやパン作りもしやすくなります。」
収納で気をつけていることはありますか?
「収納方法自体にはとくにこだわりはなく、とにかく料理がスムーズに流れるような物の配置にはしています。何より取りやすさを重視して収納してあるので、きれいに並べてあるかはまた別の話に(笑)。」
「たとえば、作業スペース下の深めの引き出しは、ボウル、バット類、鍋類、その他調理中に頻繁に使うものを収納していますが、入るところに入るものを適当に重ねて入れているといった感じです。何かルールを作ってそれに縛られる…というのが嫌なので、動線さえ確保できれば言うことはなし、とても緩い感じにしています。
片付けに関してもけっこう緩く考えるようにしていて、いついつまでにしなくては、とか、常に美しくピカピカに、などといった思いはないんです。こうあるべき、みたいな考えは持たずに、自分のペースで、その時できることを無理なくやるようにしています。」
キッチンで愛用しているお気に入りアイテムを教えてください!
「ハンバーグを焼くための道具にだけ少々こだわりがあります。例えば、高さのあるツルピカハンバーグを焼くためには深さがあって焼き色がきれいにつくこのフライパン、そして中の様子がわかる密封性の高いガラスのふたが欠かせません。どちらもル・クルーゼのものを愛用しています。
その他はこれといったこだわりはありません。キッチンそのものがお気に入りで私の宝物(お城)なので、キッチンの雰囲気に合うものであればなんでも“お気に入り”になる、というわけです。」
「自分らしさ」があるほうが、相手に届く料理になる
JUNAさんが、レシピを考える上で大切にしていることはなんですか?
「やはりいちばんは、家族が喜んでくれるかどうか、でしょうか。その時々の家族の健康状態や環境面などをいろいろ考えながら、どんな食卓やお弁当にしたらみんなで楽しい時間をすごせるのか、元気がでるのか、明日への活力へつながるか、などあれこれ考えます。
親子そろって食事する時間は、じつは人生の中でもとても限られた期間だと思っているので、丁寧さや手間暇をかけるという部分も、とても大事に考えています。」
最近のMY BEST レシピを教えてください!
ブログやインスタグラムの写真を撮るときに気をつけていることはありますか?
「ブログに掲載している日々の夕食写真は、実際に家族が食べるものなので、書籍や連載の料理写真とは違って撮影に時間をかけられません。食卓の上にはちょうど食卓専用のランプが元々付いているので、それをうまく使ってあっという間に撮って終わりです。」
「お弁当は朝の自然光で撮影用のレフ板をあてて撮っていますが、これも時間はまったくかけられないので、ただただ慌てて撮っています。」
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「これまでの人生、けっこういろいろなことがあったので、家族との何気ない日常は当たり前のようでまったく当たり前ではなく、むしろ奇跡の連続だと思っている私です」というJUNAさん。じつはブログを始めたのは、ご自身の病気の手術後をどうやって生きていけばいいのか、その答えを探すためだったそうです。
「今、料理ができる生活に自分がいられることに心から感謝し、だからこそ、自分ではない誰かのために、心をこめて料理を作りたいといつも思っています」
そんな思いがたっぷり詰まっているからこそ、JUNAさんのレシピやブログは食べる人、作る人みんなをしあわせにしてくれるんですね。
家庭料理研究家、レシピブログ殿堂入りブロガー。日々の家庭料理の紹介を中心に、ご主人や娘さんとのエピソード、カメラや趣味の話も交えながら更新中のブログが大人気。モットーは「日常を大切に生きること」。ニックネームは、学生時代にずっと乗っていた車の名前にちなんだもの。『JUNAさんの特別な日のお菓子』(宝島社)など、著書も多数。
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