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「100年レシピ」次世代に伝えたい味を食の専門家が厳選!

「100年レシピ」次世代に伝えたい味を食の専門家が厳選!
この100年間で日本人の暮らし方は大きく変わり、食卓も変化を遂げてきました。それでも、豚のカツレツ、マカロニ・サラダ、サバの味噌煮など、変わらず愛されている料理も多数あります。今回は次世代にも伝えたい懐かしの味を、大正・昭和当時のレシピでご紹介します。
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2015/04/25
2021/09/28
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学校給食でも人気!マカロニ・サラダ

生野菜を食べる習慣のなかった日本で、戦後マカロニサラダが人気の定番メニューに。ゆでたマカロニに酢などで下味をつけてから、たっぷりのマヨネーズであえるので、コクがあり、酸味もきいていて後味がさっぱりしています。まさに懐かしい味。

【材料】(5人分)
マカロニ… 80g
ハム… 50g(2~3枚)
キュウリ… 1本
A 酢… 大さじ1
  塩、化学調味料… 各少々
卵… 1個
マヨネーズ… 1/2カップ
パセリ… 1枝

【作り方】
1.
マカロニは塩を入れた熱湯で15分くらい(袋の表示通りのゆで時間)ゆで、水にさらし水気を切っておく。ハムは千切り、キュウリは板ずりして薄く輪切りにする。マカロニ、ハム、キュウリを合わせ、Aで下味をつける。
2.
卵は固ゆでにし、黄身は裏ごし、白身は小さく刻む。下味をつけた1と白身をマヨネーズであえ、器に盛り、上から黄身とパセリのみじん切りを散らす。

本格中華への入り口♪麻婆豆腐

大正時代に、調理が手軽で栄養があると注目され始めた中華料理。特に麻婆豆腐は、辛味を抑えた日本人向けのマイルドな味付けで人気になりました。みそとショウガが入り、辛いが刺激は少ないのは特徴。

【材料】(3人分)
豆腐… 2丁
豚ひき肉… 120g
ネギ… 1/3本
ニンニク… 少々
ショウガ… 1片
赤唐辛子… 2本
ゴマ油… 大さじ2
みそ… 小さじ1
中華スープ… 1/2カップ
しょうゆ… 大さじ2と1/2
砂糖… 小さじ1
化学調味料… 少々
片栗粉… 小さじ1

【作り方】
1.
ネギ、ニンニク、ショウガはみじん切り、赤唐辛子は種を抜いて薄く輪切りにする。
2.
豆腐は1㎝角に切ってさっと熱湯に通す。調理する直前に通さないと豆腐が硬くなる。
3.
鍋にゴマ油を熱してニンニク、ショウガ、ネギを炒め、香ばしくなったら赤唐辛子を加え、続いてひき肉を炒め、みそを混ぜて、豆腐、中華スープ、しょうゆ、砂糖、化学調味料を加え、煮上がったら片栗粉を倍量の水(分量外)で溶いて加え、濃度をつける。

軍隊から全国に広がった、豚のカレー

軍隊で出され、全国に広がった“カレー”。肉と野菜が一皿で食べられる簡便さ、ご飯の進む味と香りが日本人の心を掴みました。当時はだしが香ってそば屋のカレーのようにマイルド。

【材料】(2人分)
タマネギ… 200g(1個)
豚肉(薄切り)… 200g
ジャガイモ… 200g(大1個)
バター… 10g
カレー粉… 大さじ1
コショウ… 少々
だし… 2カップ
ご飯… 茶碗2杯分
ラッキョウ、紅ショウガ… 適宜

【作り方】
1.
鍋にバターを入れ、みじん切りにしたタマネギを入れてカレー粉を振って炒める。
2.
豚肉を細かく切って1に加え、コショウで味をつけ、だしを少しずつ加えてのばし、強火にかけ、上面のあくをのぞく。
3.
ジャガイモの皮をむいておろし、2に加え、どろりとなるまでとろ火で煮る。
4.
皿へご飯を盛り、カレーを添える。ラッキョウ、紅ショウガも添える。

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紹介した3つのレシピは、文芸春秋より発売中の書籍『読売新聞家庭面の100年レシピ』に収録されたもの。読売新聞家庭欄に過去100年間に掲載された2万件以上の料理の中から、次世代に伝えたいとっておきの100レシピを野崎洋光さんら4人の食の専門家がセレクトし、まとめた一冊です。

ぜひ書店などで、お手に取ってご覧ください。懐かしい味や忘れられない味がきっと見つかりますよ♪

『読売新聞家庭面の100年レシピ』読売新聞生活部 著 / 文藝春秋


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協力・画像提供:文芸春秋(http://www.bunshun.co.jp/

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