撮る人によってこうも違う?~スマホで、もっとインスタ映えする料理を撮るコツ【前篇】~
※この記事は2回シリーズです。
強い光よりも柔らかい光が◎
被写体に強い光を当てると、光が当たる部分と当たらない部分の差が大きくなることで、明るい部分の色が白っぽく飛んでしまい、ディテールが表現しづらくなることがあるそう。なので曇りの日の窓際や、薄いカーテンを通したやわらかい光がオススメ!こちらのフォトは、柔らかい光のもとで撮影したもの。おかずのひとつひとつのディテールがよくわかりますね!
どんな写真が撮りたいか・・・仕上がりをイメージ!
お料理をする際に、野菜を刻みはじめてから「何作ろう?」と考える人は少ないですよね。佐藤先生曰く写真もそれは同じで、「こんな仕上がりの写真を撮ろう!」と先にイメージしてから、その為の構図や光、アングルなどの「材料」を整えはじめるとうまくいきやすいとのこと。こちらは大人気クッキングラマーのmomokyarabenさんがご自分の「chioben」と、同じく大人気クッキングラマーのnaocoisaさんの「chioben」を並べて撮ったフォト。お二人の仲良し感が表現されていてとってもステキです♪
「おいしそう!」は、”照り”と”立体感”から生まれる。
見た人に「おいしそう!」と思ってもらうためにポイントは、食べ物の”照り”(=ツヤ)と立体感!撮影者側からまっすぐに当たる「順光」を使うと陰影が生まれず、のっぺりとした「商品画像」っぽくなりやすいんだそうです。あえて逆光や、横から当たる光をつかうと、被写体に適度な陰影が生まれる上、映り込みも抑えることができるんだそうです。さらにこちらの作品は、ツヤツヤのナスをお箸で持ち上げて究極の立体感を演出。とっても「食べたくなる」フォトですよね。
料理に「ポーズ」をつけてみよう!
真ん中に「どーん」と置いた写真は、人間で言えば証明写真のようなもの。例えばお料理を左右どちらかに寄せてわざと空間をつくってみたり、対角線上に置くことでバランスを整えてみたり、「場」を表現するための大胆な構図で作品に豊かな表情が生まれるようです。こちらのフォトは、あえて思い切り左側に寄せたことで空気感が生まれ、ランチョンマットの素材感にまで目が行き届く作品になっています。
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おなじおかず、おなじお弁当箱に入っていても、撮る人の考えや表現したいことによって随分と違うものになりますよね。
次回は、大人気のお取り寄せスイーツを使った最終実技の作品をご紹介しますので、お楽しみに!