フーディストノートアプリ

旬の「しらす」と「ちりめんじゃこ」の違い、説明できますか?今さら聞けない「しらす」基本のき

旬の「しらす」と「ちりめんじゃこ」の違い、説明できますか?今さら聞けない「しらす」基本のき
しらすは、手軽に食べられる海の幸の一つ。ほどよい塩加減で“ごはんのおとも”にぴったりですよね。ところで、しらすとよく似たものに「ちりめんじゃこ」がありますが、どう違うかご存じですか?今回は、知っているようで知らないしらすとちりめんじゃこの違い、そしておいしい保存方法や選び方もご紹介します♪
Kayoko*
Kayoko*
2020/03/26
2022/10/23
view

「しらす」は「ちりめんじゃこ」と何が違うの?

しらすはイワシの稚魚の総称で、乾燥具合によって呼び名が変わるんです。生のしらす(写真中)を釜揚げしたものが「釜揚げしらす(写真左)」、釜揚げ後に少し干したものが「しらす(干し)」、じっくり乾燥させたものが「ちりめんじゃこ(写真右)」。

つまり、「しらす」と「ちりめんじゃこ」の原料はどちらも同じというわけなんです。しらすは白っぽくて柔らかく、ちりめんじゃこはあめ色で歯ごたえがあり、旨みが凝縮されています。食感と色、それぞれに特徴がありますね。

乾燥具合による呼び名は、地方によって違うことも。たとえば、関西ではしらす製品を「ちりめん」とひとまとめにすることがあり、「釜揚げちりめん」というものもあります。これはいいご当地ネタになりそうですね。

曲がったものが新鮮!「しらす」の選び方とは?

水揚げしてすぐにゆでたしらすは、お腹側に曲がります。まっすぐより、丸みのあるしらすの方が新鮮な証拠。また、鮮度が落ちるとしらすの表面がベタッするため、表面がサラッとしているものを選ぶといいですよ。

しらすは一年中出回っていますが、イワシの種類によってとれる時期が違うため、旬は春と秋の2回あります。今では急速冷凍の技術により、いつでも新鮮なしらすが食べられるようになりましたが、せっかくなら旬のしらすを堪能したいですね。

密閉せずに冷蔵庫へ!「しらす」の上手な保存方法

水分量の多いしらすは、傷みやすくデリケート。生ではない「釜揚げしらす」や「しらす(干し)」は冷蔵庫で保存できまが、湿気がこもって蒸れるため、密閉するのは避けて風通しをよくしましょう。

ふたやラップをしないで容器に入れるか、ざるのまま保存してください。少しずつ乾燥して硬くなりますが、食べるたびに違った食感を楽しめますよ。表面だけが乾き、下の方が傷みやすいので、毎日軽く混ぜてくださいね。

しらすは冷凍保存もできます。小分けにしてアルミホイルなどに包み、密閉袋に入れて冷凍庫へ。食べるときは、前日くらいから冷蔵庫にうつしてゆっくり解凍すると、品質が落ちにくいですよ。2週間程度を目安に食べ切りましょう。

いろいろ試そう♪「しらす」のアレンジレシピ

しらすといえば、ごはんにのせたり、大根おろしと一緒に食べたりするのが定番ですよね。ほんのりとした塩加減や、ふんわり食感を活かして、しらす料理をもっと楽しみませんか?

【しらすと青のりの卵焼き】

しらすと青のりを入れた、海の風味を堪能できる卵焼き。マヨネーズを入れてしっとり食感に仕上げています。味付けはめんつゆを使ってお手軽に♪

レシピをチェック!>>

【しらすのチーズトースト】

食パンにホワイトソースを塗り、しらすやコーン、チーズなどをのせて焼くだけ。しらすの塩気と、仕上げにかけたブラックペッパーが食欲をそそります。

レシピをチェック!>>

【しらすのかき揚げ】

しらすを万能ねぎと一緒にかき揚げに。クッキングシートごと揚げれば崩れる心配なし!カリカリになった食感の違うしらすを楽しめますよ。

レシピをチェック!>>

【しらすのアヒージョ】

たっぷりのしらすとニンニクで作るアヒージョ。小さめの鍋に具材を入れて、弱火にかけるだけなのでかんたんです。お家飲みにおすすめですよ。

レシピをチェック!>>

職人の技が光る!「たたみいわし」のおいしい食べ方

しらすといえば、「たたみいわし( たたみしらす )」という、しらすが薄い板のように一枚になった加工品もおなじみです。江戸時代から伝わるといわれ、パリパリとした食感が特徴です。

このたたみいわしは、水揚げされたしらすを生のまま、またはゆでてから天日干しにして仕上げます。すべて手作業で、職人さんの手間ひまがかけられた逸品なんですよ。

しらすの栄養と旨みがギュッと詰まっているたたみいわしは、そのまま食べてもおいしくいただけます。軽く焼いたり、ふりかけのようにごはんの上にのせたりしてもOK。しらすより保存期間が長いのもうれしいですね。

***

小さなお子さんでも食べやすいしらすは、カルシウムやビタミンDも豊富。おいしくて栄養たっぷりと言うことなしです。アレンジレシピも活用しながら上手に保存して、しらすをもっとおいしくいただきましょう。

※参考ホームページ
まるとも海産「しらす豆知識」
中田遊亀商店「“しらす(しらす干し)”と“ちりめんじゃこ”ってどう違うの?」
しらす問屋とびっちょ「しらすの雑学」
しらす問屋とびっちょ「たたみいわし」
東野水産「“ちりめんじゃこ”と“しらす”の違い」
カネナカ商店「たたみいわし」
JCAST「今が旬!春のしらす―ここで見分ける鮮度と生臭さ撃退料理」

▼調味料や野菜、お肉にお魚…上手な選び方や保存方法、使い分けって?これまでの記事をチェック!
「今さら聞けない!調味料&食材の基本のき」

お知らせ
アプリのプッシュ通知で人気フーディストさんの連載更新のお知らせが受け取れます♪
この記事のキーワード
この記事を書いた人

WEBライターとして料理レシピ記事などを執筆中。唎酒師の資格を持ち、日本酒やおいしいものに精通。旬の食材を活かしたレシピまとめや、思わずまねしたくなるようなアイデア料理の記事が人気。

関連記事

Campaign キャンペーン

新着記事