料理レシピ本大賞受賞!“すべてを蒸したい”りよ子さんの毎日の「せいろレシピ」
せいろでこんなこともできるんだよ、を伝えたい
——りよ子さんがせいろレシピを発信するようになったきっかけを教えてください
「発信を始めたのは、勤めていた会社以外にも、社会とのつながりや新しい居場所がほしいという思いからでした。SNSで何かをテーマを持って発信したいなと考えて、以前から好きだった料理のなかでも、ちょうどその頃一番ハマっていたせいろ料理の投稿を始めました。
その頃は私自身が見たいと思うようなせいろレシピがSNSにあまりなく、せいろだけに特化して発信している方も、ほとんど見かけなかった気がします。だからまずは自分が食べたいもの、作りたいものを投稿し始めました」
——レシピを発信するメディアとしてInstagramを選んだのはなぜですか?
「Instagramを選んだのは、私自身がいちばんよく見ていたSNSだったからです。レシピを伝えるうえでも、Instagramリールは調理の工程や料理の魅力を直感的に伝えやすいと感じました。
見せ方で意識しているのは、細かな手順などを詰め込みすぎるよりも、まずは料理の雰囲気や世界観を伝えること。まずは、やってみたいとか、楽しそう、おいしそうといった気持ちを、見てくださった方に持ってもらえたらと思っています。詳しい説明はテキストにまとめ、キャプションで補足するようにしています」
——そうしたレシピを考えたり、料理をしたりする上で大切にしていることはありますか?
「そもそも私が複雑なレシピはあまりやらないタイプなので(笑)、まずは、自分が普段ちゃんと作れるかどうかを大切にしています。
それから、冷蔵庫にある食材や近所のスーパーで手に入るもの、家にある調味料など、特別な準備がなくても作れることも重視しています。これがないと作れない、あれを買わないと作れない、となると、それだけで一気にハードルが上がってしまいますよね」
「もうひとつ意識しているのは、ヘルシーで、美容にうれしいレシピであること。以前から体型の維持や肌の調子を考えながら食事をしているので、ラーメンやこってりしたものは外食で楽しんで、家ではせいろも使いながら、体にやさしいものを食べられればなと思っています」
——お忙しい毎日、お時間のない中で「味も見た目もおいしい料理を作るコツ、準備」などアドバイスをお願いします!
「手持ちの調味料はざっくりジャンル分けしてあって、時間がないときほど、同じジャンルのものを組み合わせて味付けするようにしています。たとえば、和風ならみそ、しょうゆ、だし、みりんなどから。洋風ならコンソメ、塩、オリーブオイル、こしょうなどから。中華風なら豆板醤、鶏がらスープの素、ごま油などから、といった具合です。同じジャンルから2~3種類選んで合わせると味が決まりやすくなるんです」
「普段のごはんでせいろを使うときは、肉や野菜を切って、味を付けずにそのまま蒸すことが多いです。その間に、同じジャンルの調味料をサッと組み合わせて、つけだれを用意すれば準備完了。蒸し上がった食材をたれにつけて食べるだけで、あれこれ考えなくても健康的な一品ができて本当におすすめです!食べながらたれの味を調整できるところも助かりますよ」
——そんなせいろレシピが詰まった『すべてを蒸したい せいろレシピ』が大ヒット!シリーズ第2弾の『すべてを蒸したい せいろレシピ おかわり』も発売になりましたね。ご紹介をお願いします
「この本のレシピは、どれもヘルシーに作れて、見た目もかわいく、しっかりおいしい!それに、シンプルで作りやすいのに、せいろを使うことで“作った感”も楽しんでいただけると思います。そして、シリーズ第2弾の『すべてを蒸したいせいろレシピ おかわり!』は、さらに普段使いできるように、コンビニのお弁当やお惣菜を蒸すアイデアも紹介しています。
どちらの本も、レシピだけでなく、せいろのお手入れ方法なども紹介しているので、せいろは初めて、という方にもおすすめです!」
***
「レシピ本を出版してからは、メディアに取り上げていただいたり、取材のご依頼をいただいたり、それまでまったく想像していなかった経験をさせてもらっています。日々の料理も、以前は自分と夫のために楽しく作って食べるだけだったのが、『こう工夫したら作りやすいかも』とか『うまくいったから早く投稿したい!』なんて考えることが増えました。試作がそのままその日のごはんになることも多くて、せいろの出番もますます増えてうれしいです」と語る、りよ子さん。おかずからご飯もの、スイーツまでおいしく蒸し上げるせいろレシピの数々は、りよ子さんのSNSや本でチェックしてみてくださいね。
りよ子さんへのQ&A
——大好物といえば?苦手な食べ物は?
「これという決まったものはなくて、その時々でハマったものが大好物という感じです。今は大根にハマっています。苦手な食べ物はホヤです」
——思い出の料理本はありますか?
「これまではオンライン媒体を見ることが多く、料理本はあまりなじみがありませんでした。最近はSNSで出会った友人が出した本をいただいたり、自分で買ったりするようになり、そのレシピを作る楽しみも増えました」
——インテリアやライフスタイルなど参考にしているショップ、カフェ、雑誌、サイトなどはありますか?
「無印良品はお店の雰囲気も並んでいる小物も好きで、昔からよく行きます。あとは旅行も好きなので、旅先で泊まった宿で素敵な雰囲気やインテリアを見つけると、それを家にも取り入れることも多いです」
——料理以外で、リラックスタイムの過ごし方といえば?
「朝活ですね。起きる時間はまちまちですが、早い日は5時、ゆっくりなときでも7時までには起きて、コーヒーを淹れて手帳を書く時間が一番好きです。あとは読書も欠かせません。小説が一番好きで、上橋菜穂子さんの『獣の奏者』、北方謙三さんの『水滸伝』シリーズがお気に入り。最近はビジネス書や自己啓発書もよく読むようになりました」

せいろの魅力にとりつかれ、2023年4月に始めたInstagramで、すべてを蒸したい気持ちを投稿。野菜を蒸すだけのシンプルレシピから、一度に主菜と副菜が完成する同時調理レシピ、ご飯もの、スイーツまでパパッと作れるせいろレシピで注目を集め、フォロワー数24万人超。累計30万部突破の著書『すべてを蒸したい せいろレシピ』(Gakken)で、「第12回料理レシピ本大賞in Japan 2025」【料理部門】大賞受賞。最新刊『すべてを蒸したい せいろダイエット』(Gakken)も好評発売中。
<Instagram>
りよ子(@musu_riyoco)

