中濃とウスターの違い、説明できますか?今さら聞けない「ソース」の基本のき
▼みりんにお酢、砂糖…上手な選び方と使い分けって?これまでの記事をチェック!
「今さら聞けない!調味料の基本」
ソースの種類は「とろみ」で決まる?
マヨネーズやケチャップと並んで、冷蔵庫になくてはならない調味料のひとつ、ソース。JASの規格では、家庭でよく使われるソースは…、
・ウスターソース(辛口)
・中濃ソース(甘辛口)
・濃厚ソース(甘口)
の3種類。どれも主な原料に違いはなく、そのとろみ具合などで分けられています。ちなみに、野菜や果物の食物繊維が多く含まれているほどトロリとした食感になり、3つのうちで繊維質がもっとも少ないものが「ウスターソース」です。
「濃厚ソース」という名称はあまり馴染みがないかもしれませんが、別名「とんかつソース」とも言われています。濃厚ソースにはこの他に、酸味と塩味を控えた、とろみがさらに強い「お好みソース」、旨みや香ばしさが感じられる「焼きそばソース」、だしや醤油を効かせた「たこ焼きソース」などがあります。
味わいだけでなく原料も製造会社やソースの種類によって異なりますが、主に次のようなものが使われています。
・野菜(トマトや玉ねぎなど)
・果物(りんごなど)
・スパイス(唐辛子、ローレル、クローブ、オールスパイスなど)
・酢
・調味料(砂糖、食塩、醤油など)
ドレッシングやマヨネーズより低カロリー!
濃厚なイメージのあるソースですが、同じ量で比べると一般的なドレッシングやマヨネーズよりはるかに低カロリーで、しかもノンオイル。そのうえ塩分量は薄口しょうゆの約半分と、とってもヘルシーなんです。
また、配合されているさまざまなスパイスはその味や香りで食欲を増進させたり、食材の臭みを消してくれます。塩分控えめ・ノンオイルでも味に物足りなさを感じさせないのは、スパイスや酢の風味がひと役買ってくれているから。
そんな風味豊かなソースは、コロッケやフライなど出来上がったおかずにかけるのはもちろん、料理の途中で使うのも◎です。
例えば、さらっとして使いやすいウスターソースなら、煮物などにちょい足しすれば豊かな風味がプラスできます。中濃ソースはしっかり煮込む料理におすすめで、コク旨な味わいが演出できます。とろみが強い濃厚ソースは具材とよくからむので、下味をしっかり付けたいときに活用できますよ。
ソースはどうやって保存するのがいい?
未開封なら常温保存で約2年ほど持ちます。開封した後は、ボトルやキャップに付いたソースを拭き取り、冷蔵庫で保管するのがおすすめ。時間の経過と共に風味が落ちてくるため、ウスターソースは約3ヶ月、中濃・濃厚ソースは約2ヶ月を目安に使い切って下さいね。
もし他の容器に詰め替えて使用する場合は、容器に入っているソースを必ず使い切り、容器を洗浄し乾燥させてから、新しいソースを入れるようにしましょう。
各ソースに合う厳選レシピ5選
ここからは、それぞれのソースごとにおすすめのレシピを紹介していきます。ブロガーさん達のアイデアの詰まったソース活用法は必見です!
たこ焼きやお好み焼きなど「粉もの」が人気の関西圏では、とくにソースの味は欠かせないようです。こちらは関西の某スーパーのソース売り場ですが、ウスターソースや中濃ソースのスペースをはるかに上回る濃厚ソースがずらり!
神戸発、その独特な濃厚さが人気の「どろソース」も並んでいます。
濃いブラウンの見た目は同じでも、これだけ異なる種類があるソース。種類やメーカーなどいろいろなソースをそろえて使い分けたり、オリジナルのブレンドで料理に使うのも楽しそうですね!
※参考ホームページ
日本ソース工業会「ソースについて」
ブルドックソース「もっとソースを知る・楽しむ」
農林水産省「ウスターソース類の日本農林規格」
オタフクソース「商品情報」
カゴメ「よくお寄せいただくご質問」