じゃがいもが煮崩れない!カレーやシチューを失敗なしで作るコツ

お話を伺った方

料理研究家。野菜ソムリエ。ブログ「母ちゃんちの晩御飯とどたばた日記」から人気に火がつき、NHK「きょうの料理」の出演や料理教室の講師、企業メニューの開発、書籍出版など幅広く活躍。家庭料理に関するアドバイスに定評があり、フーディストノートの公式連載「お悩み解決!井上かなえ(かな姐)のオンライン料理教室」でも多くの読者から支持を集めている。
じゃがいもが煮崩れないコツを教えてください!
──カレーやシチューにじゃがいもを入れると、煮崩れてドロドロに溶けてしまうことがありますが、煮崩れを防ぐ方法はありますか?
「カレーやシチューでじゃがいもが崩れるのはよくある悩みですよね。私のおすすめは、煮込む前にじゃがいもを軽く炒めることです。炒めることで、じゃがいもの周りが油でコーティングされ、煮崩れしにくくなるんです」
──じゃがいもを炒めるだけで煮崩れを防げるんですね!炒める時間はどのくらいですか?
「じゃがいもを加えてから2~3分ほど炒めるようにしてください。油でコーティングすることが目的なので、焼き目をつける必要はありません。油が均一に行き渡るように炒めることが大切です」
──他に気をつけるポイントはありますか?
「炒めた後に水分を入れて煮込むのですが、煮込み時間が長いとじゃがいもが煮崩れしやすくなります。そのため、じゃがいもに中まで火が通ったことを確認したら火を止め、ルウを加えて溶かしたら、そのまま20分ほど冷ますのがおすすめです。こうすることで、味がしっかりとしみ込み、長時間煮込む必要がなくなります。
また、塊肉などよく煮る必要がある食材は、じゃがいもを入れる前に煮込むようにしてください。同じ時間煮込むとじゃがいもの煮崩れにつながるので、時間差にするのがポイントです。
なお、じゃがいもの種類によっても煮崩れやすさが変わります。ホクホクしてほろっとした食感が特徴の男爵は煮崩れやすいので、煮込み料理には煮崩れしにくいメークインを選ぶとよいですよ」
井上かなえさんのレシピで試してみよう!
カレーやシチューを作る際に、じゃがいもが煮崩れる問題を防ぐためのコツを井上さんにお伺いしました。ポイントを押さえることで、じゃがいもが崩れずにおいしく仕上がりますので、ぜひ参考にしてみてください。
さらに、井上さんのフーディストノート公式連載では、おいしいカレーやシチューの作り方もご紹介しています。この機会にぜひ合わせてチェックしてみてください。
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