野菜のプロ直伝!「かぶ」の基本・豆知識・おすすめの食べ方
こんにちは。
スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。
今回は「かぶ」についてご紹介していきます。
かぶは昔から一定数ファンがいて、年中売り場に出ている野菜ではないので「いつ入荷するの?」と聞かれることも多いのですが、寒くなってくるこれからの季節と春が旬の野菜なんです。
それでは、まずは鮮度がよくおいしいかぶの選び方からご紹介していきます。
おいしいかぶの選び方
鮮度のよいかぶの見分け方は以下のポイントをチェックしてくださいね。
・皮に張りやツヤがあり、全体的に白い
・葉が青々としていて、茎には張りとかたさがある
それぞれ詳しくご紹介していきます。
皮に張りやツヤがあり、全体的に白い
全体的に白色で、皮に張りや艶があるものは鮮度のよいかぶです。
逆に皮の一部が黒や茶色に変色しているものや、水分が抜けて皮にシワができているようなものは、収穫から時間が経ち鮮度が落ちている証拠です。避けた方がよいでしょう。
葉が青々としていて、茎には張りとかたさがある
葉がついているかぶの場合は、葉や茎の状態もチェックしましょう。
葉が黄色く変色していたり、茎がしなびてやわらかくなっていたりするものは鮮度が落ちている可能性が高いので、定価で購入するのは避けた方がよいです。
かぶの保存方法
ここからはかぶの保存方法についてご紹介していきます。
冷蔵保存の場合
1. かぶの葉を切り落とす。
2. それぞれ湿らせたキッチンペーパーで包む。
3. 保存袋に入れて冷蔵庫の冷蔵室で保存する。
かぶは乾燥に弱いので、必ず湿らせたペーパーで包んで保存してください。
また、かぶは冷蔵室で保存しましょう。かぶの最適保存温度は0℃。野菜室だとかぶにとって暑すぎるので傷みが早くなります。冷蔵室のスペースに余裕があれば冷蔵室で、冷蔵室にスペースがない場合は常温ではなく野菜室で保存するとよいでしょう。
冷蔵保存したかぶの保存期間はおよそ1週間です。
冷凍保存の場合
かぶは冷凍保存も可能です。以下の方法で保存しましょう。
1. よく水洗いする。
2. 葉を食べやすい大きさにカットする。
3. 根は皮をむき、食べやすい大きさにカットする。
4. しっかり水気を拭き取り、冷凍用の保存袋に入れる。
5. 冷凍庫に入れる。
冷凍したかぶの保存期間はおよそ1か月です。
冷凍したかぶを料理に使う場合は必ず凍ったまま加熱調理してください。自然解凍してしまうと、食感が大きく変わってしまい食味が悪くなります。そのまま炒め物や煮物にするとおいしくいただけますよ。
また冷凍したかぶは味がしみ込みやすくなるので、調理の時短にもなります。
かぶの豆知識
かぶの豆知識をご紹介します。
かぶは根も葉もおいしく食べることができる野菜ですが、栄養成分は根と葉で大きく異なります。
根にはビタミンCや消化を助ける成分などが多く含まれていますが、葉にはビタミンA、B、C、カルシウム、食物繊維などが含まれていると言われています。
根も葉もしっかり食べて栄養を摂り、寒い冬も元気に乗り越えていきたいですね。
おすすめのかぶの食べ方
私が個人的に好きなかぶの食べ方は豚ひき肉のあんかけです。
調理時間
20分
分量
3人分
材料
豚ひき肉…200g
小かぶ…3個(かぶの皮をむき、 8等分に切る)
しょうが…1片(半分千切り、半分すりおろす)
水…200ml
しょうゆ…大さじ3
砂糖…大さじ1
みりん…大さじ2
酒…大さじ2
塩こしょう…適量
ごま油…大さじ1
青ねぎ…適量
作り方
1. かぶを耐熱容器に入れて電子レンジ(600W)で3分間加熱する。
2. 鍋にごま油をいれてひき肉を炒めたら、かぶを加えて炒める。
3. かぶに焼き目がついたら水と調味料を加え、中火でひと煮立ちさせる。
4. 全体に火が通ったら一度火を止めて、水溶き片栗粉をまわし入れて全体を混ぜる。
5. 弱火で混ぜてとろみをつける。
このレシピはかぶを事前にレンチンすることで、調理時間を短縮しているところがポイントです。
かぶはとろとろになりますし、しょうがあんかけなので体が温かくなります。この季節にぴったりなのでぜひ試してみてくださいね。
最近の野菜トピック
本格的に寒くなってきました。というか、いきなり気温が下がりましたよね。みなさん体調は大丈夫でしょうか?
寒いと憂鬱になる方も多いと思いますが、よいことが一つあります。
それは、多くの冬野菜が甘くおいしくなってくるということ。
冬野菜の多くは、寒くなると自身が凍ってしまわないように、糖を生成して氷点を下げる作用を起こします。
よってにんじんや大根、白菜やキャベツなどは厳しい寒さにあたるほど、糖度が増しておいしくなるというワケなんです。
旬の野菜は不思議とその時期に必要な栄養素を多く含んでいますし、ぜひこれからおいしくなってくる冬野菜をたくさん食べて、厳しい冬を乗り越えていきましょう。
また次回の連載で!最後まで読んでいただきありがとうございました。