「見せる収納」で忙しくても料理を楽しむ!たっきーママさんのキッチン
たっきーママさんの「世界一楽しいわたしの台所」
——まずは、キッチン全体のテーマや収納のこだわりを教えてください
「面倒くさがりなので、とにかく使いやすく、よく使うものは振り返ればすぐに手に取れる配置にしています。基本の色は黒と茶色で。見た目がごちゃごちゃしないように、シンプルな色でまとめるのがこだわりといえばこだわりです」
——キッチンのお気に入りポイントは?
「しまい込むと出すのが面倒で使わなくなる、一度出したらなかなかしまわない、というループに陥るのはわかっているので(笑)、今の家に引っ越したときにオープンシェルフを作ってもらいました。
せいろやホットプレート、保温調理鍋など、とりあえずよく使う大きなものはしまわず、振り返ったらすぐに取り出せるので、オープンシェルフにして本当によかったと思っています。
写真にも写っていますが、わが家の猫が寝ながら私を監視するスペースとして、一番上の段はいつも少し空けてあります」
よく使う菜箸や計量スプーンはどっさりと
——収納のマイルールといえば?
「調理を早く効率的に進めたいので、使うたびに洗って…というタイムロスがないように、よく使う菜箸や計量スプーン、ヘラなどはどっさりと調理台の隅に立てて、すぐ取れるようにしています。あらためて数えたところ、計量スプーンに至っては約30本ありました。
ちなみに、どんどん使った計量スプーンは、食洗器用のフタ付きカゴに入れて一気にまとめ洗いしています」
——お使いの食器の収納もご紹介をお願いします!
「取り出しやすく、しまいやすいように、食器はオープンシェルフの下にある引き出しに重ねてしまうのが基本です。普段の食事でよく使うものは上の方の段、撮影用の食器は一番下の段など、取り出す頻度によって入れる場所を決めています。
奥行きのある食器棚に収納すると手前の食器しか使わなくなるのが目に見えている(笑)ので、とにかく重ねるだけでOKの『引き出しスタイル』が私には合っているんだと思います」
——食器はどんなものがお好きですか?
「真っ白なお皿よりもマットなものや少しざらついているもの、くすみ系やダークな色のものが好きかなと思います。ブランドにこだわりはなく、キッチン雑貨店などをぶらぶらしては気に入ったものを買うことが多いです。
形はオーバルが好きなので、ガーリックチーズのジャーマンポテトをのせたお皿はめっちゃ好みですね」
——料理に使う食品や調味料はどちらにストックされていますか?
「冷蔵庫横にある折れ戸のパントリーに棚を入れて、調味料、粉もの、乾物などケースごとにざっくり分けて並べています。といっても、気付いたら全然分かれていないことがほとんどですが(笑)。多少ギューギューに詰め込んでも大丈夫なように、やわらかい素材のケースをニトリでそろえました」
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「書籍の撮影や、撮影前の仕込みでは寝る時間以外はずっとキッチンに立っている、ということもよくあるので、キッチンで過ごすときは、自分の好きな曲を集めたプレイリストをかけて気分を上げています。なかでも、自分を鼓舞するときによく聞くのは、ももクロ(ももいろクローバーZ)の『走れ!』。これを聞くと気持ちが上がってがんばれるんです!」という、たっきーママさん。とことん使いやすく、それでいてやさしいも雰囲気も(それに猫ちゃんも)同居するキッチンは、忙しくても料理を楽しめる素敵な場所なんですね。
(記事中キッチン撮影/たっきーママさん)
料理研究家。2人のお子さんをもつ4人家族。「フーディストアワード」のお弁当部門において3年連続グランプリを受賞。2016年に発表された「第3回 料理レシピ本大賞 in Japan」の「料理部門」で入賞。『たっきーママの毎朝ラクする!スープジャーのお弁当』(扶桑社)、『たっきーママのラクやせ!スープジャー弁当』(ワン・パブリッシング)など著書は20冊以上。
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「たっきーママ(奥田和美)のほろ酔い酒場」
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