カリッと香ばしい!「牡蠣と豆腐のふわふわチヂミ」
こんにちは、国際薬膳師の麻木久仁子です。季節や体質、体調に合ったものを食べるという伝統的な東洋医学の考え方に基づいて、簡単で健康的なレシピをご紹介します。
冬、乾燥の季節になると肌がカサカサしたり、ドライアイやドライマウスなど体も乾きがちですね。体の渇きはお通じにも関わります。体を温める力を「陽」、体を潤す力を「陰」と言いますが、陰の力が弱まると体のあちこちで不調が出てお通じも滞ります。
そこで取り入れたい食材が「滋陰(じいん)」「補陰(ほいん)」といわれる食材です。まずはこの時期グリコーゲンが増えて旨味が増す牡蠣。慢性的な腎陰不足を補い、良い血をつくり、不安感をなだめてくれます。豆腐も陰を補いますが、特に大腸を潤してお通じを整えます。ともに美肌に導く力があります。
今回は水は使わずに豆腐と卵でまとめた、ふんわりチヂミです。たっぷりの香味野菜を加えて冬の風邪予防も加味しました。長ねぎ、みょうが、しそは「解表(げひょう)」といって体表の邪、つまり風邪を払う食材ですので、たっぷり加えましょう。焼いていると牡蠣の磯の香りが立ち上る、冬におすすめのチヂミです。
カリッと香ばしい!「牡蠣と豆腐のふわふわチヂミ」レシピ
調理時間
15分
人数
2人分
材料
牡蠣(加熱用)…200g
絹ごし豆腐…1/2丁(180g)
長ねぎ…1/2本(50g)
青じそ…4~5枚
みょうが…1個
卵…1個
小麦粉…大さじ3
片栗粉…大さじ2
ごま油…大さじ4
塩…ふたつまみ
和風顆粒だしの素…小さじ1/2
A ポン酢…大さじ2
A マヨネーズ…大さじ2
A コチュジャン…小さじ1
作り方
1. 牡蠣は水洗いして汚れを落とし、キッチンペーパーでよく水気を拭く。
2. 長ねぎ、みょうがは小口切りに、青じそは粗みじんに切る。
3. 絹ごし豆腐は泡立て器で滑らかになるまでときほぐす。
4. 3に卵、小麦粉、片栗粉、塩、和風顆粒だしの素を入れてなめらかになるまでよく混ぜる。
5. 牡蠣と2を加えて混ぜ合わせる。
6. Aをよく混ぜ合わせてたれを作る。
7. 卵焼き用のフライパンにごま油を入れて熱し、5を薄く流し入れて両面をこんがりと焼き色がつくように焼く。
8. 7を食べやすい大きさに切って、たれを添える。
調理のポイント
牡蠣は小ぶりの方が作りやすいですが、大きければ2等分にしましょう。豆腐は水分の多い絹ごし豆腐を水切りせずにそのまま使います。多めの油で揚げ焼きにすると表面がカリッとしますが、ごま油だけで焼くとしつこく感じる時は半分をサラダ油にするとよいでしょう。フライパンを使用する際は24cmの大きなフライパンで一度に焼くか、18cmのフライパンで2度に分けて焼いてください。コチュジャンはお好みで加減してください。お子さんが召し上がるときには入れなくても構いません。
ぜひご家庭で試してみてくださいね。それでは、次回もお楽しみに♪