おばあちゃんの味を思い出す!福岡の郷土料理「かしわめし」
こんにちは、筋肉料理人です。
今日は具だくさん「かしわめし」の作り方をご紹介させていただきます。「かしわめし」がどういう料理なのか解説していますので、そちらもぜひチェックしてみてください!
「かしわめし」って何?どんな料理?
九州では鶏肉のことを「かしわ」と呼んでいました。焼き鳥屋さんに行くと、今でも鶏もも肉の焼き鳥のことを「かしわ」とメニュー書きしてる店があります。
その昔、九州ではハレの日のごちそうに自宅で飼っている鶏を使うことが多く、今でも鶏すき焼きやがめ煮(筑前煮)、水炊き等の「かしわ」を使った料理が親しまれています。その中でも「かしわめし」は特に身近な料理で、普通にお弁当屋さん、うどん屋さん、道の駅などで必ずと言って良いほどメニューにある料理です。普通に売っていすぎて家庭で作ることが少なくなったかも?って思うくらいです。
そんな「かしわめし」がどういう料理かというと、鶏肉やごぼう、戻した干ししいたけなどを刻んで煮詰めて炊きあがったご飯に混ぜたもので、福岡県の郷土料理になっています。
今回はこれを、具だくさんな昔風の濃いめの味付けで作ります。
具だくさん「かしわめし」レシピ
調理時間
25分(干ししいたけの戻し時間、炊飯時間は除きます)
分量
4人分
材料
鶏もも肉…250g
ごぼう…1本(100g)
にんじん…1/3本(60g)
干ししいたけ…2枚(小さめのものなら4枚)
鶏がらスープの素…小さじ1
塩…小さじ1/4
ごま油…小さじ1
A:混ぜ合わせておきます
しょうゆ、みりん、砂糖…各大さじ2
干ししいたけの戻し汁、日本酒…各大さじ4
事前準備
・Aを混ぜ合わせておきます
・干ししいたけはたっぷりの水に漬け、冷蔵庫に一晩入れて戻しておきます。戻し汁は捨てずに取っておいてください
作り方
1. 米を研ぎ、酢飯の水加減(通常より少なめ)にし、鶏がらスープの素を加えて炊飯します。
2. 戻した干ししいたけは軸を切り、かさの部分を細く切ります。ごぼうは泥を落としてささがきに切って水にさらします。にんじんはせん切りにします。鶏もも肉は1cmちょっとの角切りにし、塩をもみ込みます。
3. フライパンにごま油をひいて中火にかけ、鶏もも肉を炒めます。色が変わってきたところで水気を切ったごぼう、干ししいたけ、にんじんを入れて軽く炒めます。Aを加え、時々混ぜながら煮詰めます。
※最後は具材をフライパンの端に寄せて傾け、残りの煮汁が大さじ2杯(30ml)くらになるまで煮詰めてください。
4. 炊きあがったご飯に3を煮汁ごと加え、しゃもじで切るように混ぜたらできあがりです。
具だくさんな「かしわめし」の完成です!
かしわ(鶏肉)、干ししいたけ、ごぼうの風味、旨味に濃いめの甘辛の味付け…。具だくさんで食べ応えのある混ぜご飯はどこか昔懐かしく、おばあちゃんの味を思い出します。
レシピを見てもらうとわかりますが、みりんの他に砂糖も同量入れます。しょうゆ、みりん、砂糖が同量なので甘めのしょうゆ味になり、これが昔風の味付けのコツだと思います。
今回のレシピでは具だくさんにしたので、おにぎりにはしにくいです。おにぎりにする場合は鶏肉を150g、ごぼうを60gに減らして作るといいです。行楽弁当におすすめのおにぎりになりますので、九州の郷土料理「かしわめし」をぜひ試してみてください。