甘~くてとろっとろ!「長ねぎと菜の花の酒粕クリームグラタン」
こんにちは、のん(@non_la_non)です!
立春を過ぎ、春の陽気が待ち遠しいこの頃ですが、まだまだ朝晩の冷え込みは強く、温かいお料理が食べたくなりますね。
そこで今回は、新酒が出てくる時期ということもあり、「酒粕」を使った身体が温まる発酵おかずをご紹介します。
酒粕は、日本酒の素であるもろみを圧搾したあとの搾りかすで、発酵によって生まれるさまざまな機能性成分を多く含んだ栄養価の高い食品です。
身体をつくるために必要なたんぱく質、エネルギー源となる炭水化物、代謝を促すミネラル、アルブチンやビタミンB群など、美白美肌効果が期待できる成分や食物繊維も豊富に含まれています。
中でも特に注目したい成分が、たんぱく質からできていて食物繊維のような働きをする「レジスタントプロテイン」です。
レジスタントプロテインは胃の中で分解されず腸まで届いて、お腹の余分な脂肪を吸着し外に排出する働きがあるそうで、コレステロールの低下、肥満防止効果などが期待できます。
こうしたことから、酒粕は積極的に摂りたい食材であることがお分かりいただけるかと思いますが、そもそも酒粕の使い方がよくわからなかったり、毎回溶いて使うのが面倒に感じたり、アルコールの風味が苦手だったり、特にお子さんのいるご家庭では独特の香りが気になり使いにくいと感じたりする方もいらっしゃると思います。
そこで今回は、そのようなお悩みを解決すべく家族でおいしくいただける酒粕メニューをご紹介しますので、お試しいただけたらうれしいです。
酒粕は簡単に使えるようにあらかじめ「ペースト」状にしておくのがおすすめです。
酒粕に水を加えてゆるめて火にかけ、アルコールを飛ばしておくことでいつでも手軽にお料理にちょい足しができるようになります。みそ汁やカレーにも隠し味のように気軽に使えますので、まずは「ペースト」作りから始めてみてくださいね。
酒粕ペーストの作り方は、以前こちらの記事で紹介しております。
ペーストができたらさっそくお料理に使っていきましょう。
今回は、甘~くてとろっとろの長ねぎが入ったクリーミーなグラタンをご紹介します!
「長ねぎと菜の花の酒粕クリームグラタン」レシピ
調理時間
45~50分(焼き時間15~20分を含む)
分量
3〜4人分
材料
・酒粕ペースト…40g
・小麦粉…大さじ4
・牛乳…400ml
・みそ…小さじ2〜2半(お好みで加減してください)
・塩こしょう…少々
・ブラックペッパー…適量
・白ねぎ… 2本(2cm幅にカット)
・玉ねぎ…小半分(100g程度、薄切り)
・ブロックベーコン…60g(5mm厚1cm幅にカット)
・バター…40g (20g×2)
・菜の花…50g (2~3cmにカット)
作り方
<菜の花の下準備>
無水鍋があればオイル蒸しにするのがおすすめです。洗ってカットした菜の花を鍋に入れて、水大さじ2程度、塩少々、少量の油を回しかけ蓋をして火にかけます。水分が沸騰したら30秒ほどですぐに取り出し、ざるに広げて冷まします。
ゆでる場合は鍋に水と塩を入れて火にかけ30秒〜1分ほど硬めにゆでて水にさらし、キッチンペーパーで水分を押さえておきます。
- フライパンにバターの半量(20g)とベーコンを入れ、弱中火で炒めながら香りを出します。
2. 玉ねぎと長ねぎ、残りのバターを追加して、じっくりと焼いて甘みを引き出したら、蓋を閉めて長ねぎがしんなりするまで数分弱火で蒸し焼きにします。
3. 長ねぎに透明感が出たら塩こしょうをして一度火を止めます。
※長ねぎが太い場合は軽く蒸し焼きにしても良いです
4. 3に小麦粉を加えてしっかりと混ぜ合わせたら、酒粕ペーストも加えて混ぜ合わせます。
5. 牛乳を全量入れて混ぜ合わせたら再度火にかけ、煮え始めたらみそをといてとろみがつくまで絶えずかき混ぜます。
6. 耐熱皿によそい、ブラックペッパーをたっぷりとふりかけます。
7. 菜の花をのせて上からチーズをのせます。
※菜の花はソースに混ぜ込んでも良いです
8. 200〜220℃に設定したトースターまたはオーブンで、15分〜20分程度焼いて完成です。
※焼きたてはベーコンから出た脂が溶けだしてソースが多少ゆるくなっていますが、熱さが落ち着くと程よくなります
お好みでカリッと焼いたバゲットを添えて、ディップしながらいただいてもおいしいですよ。
ちなみに酒粕は原料となる日本酒の種類で、味や風味が全く異なります!
おいしいお酒は酒粕もおいしいので、純米大吟醸酒や純米吟醸酒と書かれてある酒粕を選ぶといいですよ。
「純米酒」とは米と米麹のみで作られた、醸造アルコールが添加されていない日本酒のことです。醸造アルコールが含まれた酒粕はアルコール臭が強くなる印象がありますので、酒粕が苦手という方は、酒粕の選び方も参考にしてみてくださいね。
また、板状のものでもバラ状のものでも品質としては変わりありませんが、バラ状の方がやわらかいため扱いやすいです。
酒粕の量はお好みに合わせて加減しても大丈夫です。
今回は菜の花を使いましたが、ほろ苦さのあるお野菜のため大人向きです。お子さんにはブロッコリーやほうれん草などもおすすめです。
健康効果や美容効果が期待できて、お料理に使えばコクや風味が増す酒粕はまさに万能調味料ですね。
酒粕ペーストを常備し、普段のお料理にどんどん活用して身体の中からきれいになりましょう!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。