きゅうりの皮も使える!山本リコピンさんの盛り付けお助けアイデア【おいしい暮らし】
余裕があれば新しいレシピも自然と思いついたり、あれもこれも作ってみたいなと思えたり
——リコピンさんが、フーディストとしてレシピを発表するようになったきっかけを教えてください!
「料理の盛り付けやスタイリングが好きだったので、料理写真を載せる場所というイメージでブログは始めていました。でも、ビジュアル感のあるおやつが多くて、くわしいレシピまでは載せていなかったんです。
きっかけは、あるムック本におやつレシピを掲載してもらったことでした。その時の担当編集者さんから『普通のおかずもやってみませんか?』と声をかけていただき、別のムック本におかずとレシピが掲載になって。それから、日々のおかずもレシピとともにブログで紹介するようになりました。おかげで、家族から好評だったものを見返してまた作れるようになり、自分用の覚え書きとしても便利になりましたね。
ブログにレシピをのせはじめたところ、いただけるお仕事も増え、自分のレシピ本の出版やテレビ出演など、忙しいけれどやりがいのある日々がやってきました」
——レシピを考えたり、料理をする上で大切にしていることは?
「料理は好きなはずなんですが、毎日のこととなると、何を作るか思い浮かばなかったり、疲れていたり時間がなかったりと、とても嫌になってしまうときがあります。特にコロナ禍でそう感じることが増えました。そんなときは、とことん手を抜いたり、自分の好物を作ったりするようにしてます。余裕がないとどうしても料理が楽しいとは思えず、義務感だけで作ってしまいがちに…。できるだけそれが続かないよう、苦痛で嫌いになってしまう手前でとどまるようにしてます 笑。
反対に、余裕があれば新しいレシピも自然と思いついたり、あれもこれも作ってみたいなと思えたりするので、その時々の自分のHPに応じるようにしてます」
——毎日のことだからこそ、余裕って大事ですよね。とはいえ、お忙しい毎日かと思います。お時間のない中で「味も見た目もおいしくするコツ、準備」などアドバイスをお願いします
「彩りの良い料理はそのままで、単色のものはあしらいやトッピングでバランスを取るようにしています。たとえば、緑がきれいな木の芽をのせたり、赤がほしければ糸唐辛子をのせたり、茶色っぽいものには白ごまをまぶしたり。何もなければ、きゅうりの皮をちょっと結んでのせるのもおすすめですよ」
——見た目といえば、どんな食器がお好きですか?
「和にも洋にも使える食器で、やさしい色味、マットな質感が好きです。イイホシユミコさんのものやハサミポーセリン、あとは陶芸が趣味の父に作ってもらった食器も大切に使っています」
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「時間が作れればレシピを紹介する動画もやってみたいです」というリコピンさん。ブログでも人気の時短でできるおかずやおつまみ、おやつレシピや、お子さんと楽しんでいるレストランごっこやおうち縁日のおうちイベントなど、いろいろなアイデアを動画でも教えていただけるのは楽しみです!
山本リコピンさんへのQ&A
——ニックネームの由来は?
「インパクトのある名前がいいなあと思い、トマトが好きだったのでリコピンにしました」
——大好物といえば?苦手な食べ物は?
「大好物は母の作った里芋の煮っころがし。苦手なものは肉の脂身です」
——インテリアやライフスタイル、DIYなど参考にしているショップ、カフェ、雑誌、サイトなどはありますか?
「TODAY’S SPECIALやDEAN&DELUCAは、スタイリッシュなのに和もセンス良く取り入れていて大好きです。スタジオ エムが有名なマルミツポテリさんの富ヶ谷店も、食器店から飲食店まで入っている建物すべてがかわいらしくて好きです」
——料理以外で、リラックスタイムの過ごし方といえば?
「このごろは通えていないのですが、ホットヨガ。心が疲れているときに、いろいろほぐれて、汗もかいてすっきりで気持ちが良いです。あとは、金曜日の夜に手軽なおつまみを作ってひとり家飲み。子どもたちを早く寝かせて、お酒を飲みながら映画を観たりもしたいのですが、最近は寝かしつけながらうっかり一緒に寝てしまってます」
——思い出の料理本を教えてください
「自分の2冊目のレシピ本『ちゃちゃっとかわいい毎日おかず』です。次女を妊娠中で出産日前後が発売のスケジュールだったのですが、出産1か月前に入院することになってしまい…。ちょうど原稿の校正も大詰めで、主婦と生活社の編集さんが病院まで原稿を持って来てくださり、病院のベッドの上で赤ペンを握って校正した思い出は忘れられません。編集さんには本当に感謝です」
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「日々のごはんとおやつのネタ帳」
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