「全部で20個くらいは持っていると思います」~岸田夕子さんのお気に入り
岸田夕子さんのお気に入り「 LODGE(ロッジ)のスキレット」
アウトドアシーンだけではなく、普段使いに家庭のキッチンでも使われるようになったスキレット。スキレットのレシピ集も出版している岸田夕子さんに、スキレットとの出会いや、意外な使い方など、“スキレット愛”をお話しいただきました。
出会ったきっかけは?
「スキレット自体に出会って使い始めたのは20年前、シカゴで暮らしていた頃でした。日本ではあまり見かけない8インチ(直径約20cm)のものを家族分4個買って、個々にサーブするハンバーグやグラタンを作っていました。その8インチスキレットはアメリカから持って帰ってきて、今は単身赴任中の夫と娘たちが1個ずつ、それぞれ持って行き使っているようです。
ロッジのこの2台、9インチ(約23cm)、10 1/4インチ(約26cm)は、帰国後にスキレットの仕事をすることになった折にいただいたものです」
お気に入りのポイントは?
「熱の通りが一定で、しっかり熱してから調理すれば絶対に焦げつくことがないところです。使い終わってからの手入れも簡単ですし、永久的に使えるので、一生ものの道具という感じがしていいですね。この2台はもう5~6年使っています」
これはスキレットで作るのにおすすめ、というレシピを教えてください!
「スキレットといえば、肉を焼くための調理器具というイメージがあるかもしれませんが、5mmの厚みがあり密閉性が高いので、蒸し焼きにも適しているんです。やきいももとてもおいしく焼けるんですよ。
私の大好きなカスタードプディングの蒸し焼きも、一度温まったスキレットは冷めにくく、内部の温度が一定に保たれるので、“す”が入りにくく、短時間加熱で作ることができます」
今日は、岸田さんのお気に入り「豚バラとさつま芋の炊き込みご飯」を作っていただきました!こちら、思い出の一品だそうですね
「こちらは、ご飯からスイーツまでスキレットのレシピを集めた『毎日スキレット! 』(オーバーラップ)に掲載のものですが、撮影のときに、編集者さん、カメラマンさんと料理に精通なさっている方々が口々においしい!と言ってくださって。いまでもこの炊き込みご飯を作るときは、その日のことを思い出すくらいです。
炊き込みご飯でもみそを使ったり、仕上げにみょうがを混ぜることがちょっと珍しくもあり、おいしく仕上がるポイントでもあります」
スキレットはご飯もおいしく炊けるんですね!
「スキレットは炊飯もおすすめですよ。専用の重いカバー(蓋)をして強火で沸騰させた後、弱火で数分加熱するだけで圧力がかかり、短い時間でおいしいご飯を炊くことができるんです。
それと、カバーの内側にある突起もポイント。一度上がった蒸気は蓋の内側にくっついて水滴になり、この突起を伝ってポタポタとまんべんなくお米に戻ります。この突起がないと、水滴は蓋の側面にすっと流れてしまうので、スキレットの外側のご飯だけが水っぽく炊き上がってしまいます。ロングセラーだけに、細かなところまで考えられていますよね」
最後に、スキレットのお手入れで「とくにこれは覚えておいて」というアドバイスをお願いします!
「まずは、100%鉄のスキレットは、水がついたまま放置すると錆びるので、水洗いした後、必ず水気を拭き取ることです。しばらく使わないときは、薄くオイルを塗っておきます。もし錆びてしまっても、水洗い(パームたわしでこする)するだけで問題なく使えますよ。
それと、うっかりシンクの中に置きっぱなしにすると、シンク表面に錆色がついてしまいます。スキレットの錆取りは簡単ですが、シンクのステンレスについた錆色を取るのはなかなか大変。使ってみてわかったのですが、そこが一番気をつける点かなと思います」
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「私が普段使っているのは10 1/4インチのものですが、もう少し小さいサイズや、かわいい形のスキレットの便利な使い道も広めていきたいなと思っています」と岸田さん。岸田さんのブログやレシピ本を参考に、“映える”だけでなく、時短効果もあるスキレットを使いこなしたいですね♪