【おいしい暮らし】万能すぎる♪“最強料理芸人”クック井上。さんの絶品ソースレシピ
なぜ“時短・簡単・手抜き・ズボラ”できたか、その“コツ”を必ず伝える
料理の世界でお仕事をするようになったきっかけは?
「昔から、料理が大好きで、よく芸人仲間に振る舞ったり、趣味でレシピをブログにアップしていました。そんな折、ブログを見た生協の方から、料理教室の依頼があり、『よし、せっかくならちゃんと勉強して、人に教えられるようになろう!』と、得意の料理を武器にすることを決意。事務所を移籍する間の4ヵ月くらいの間に、食の資格を4つ取ったんです」
そして、いよいよ“料理芸人 クック井上。”の誕生ですね!
「事務所を移籍してすぐの2012年、テレビ朝日系列『「ぷっ」すま』や、TBS系列『爆問パニックフェイス』の料理企画で、“大根のフルコース”“激うまチャーハン”などを披露して相次いで優勝することができました。それもあって、テレビでも料理のお仕事をいただくようになったんです。その年にはTBS系列『はなまるマーケット』にも何度も出演する機会をいただき、本格的に“料理芸人”として活動を始めました」
レシピを考えたり、料理をするうえで大切にしていることは?
「僕が芸人ということもあり、料理のお仕事では“時短・簡単・手抜き・ズボラ”の依頼が多いのですが、そういう場合でも、必ず“コツ”は盛り込むようにしています。なぜ“時短・簡単・手抜き・ズボラ”になったか、その“コツ”を必ず伝える。料理が苦手な方って、レシピのまま100種類の料理を作っても、得意にならないと思うんです。1つの“コツ”を覚えることで∞(無限大)のレシピに応用できるようになれば、必ず料理が得意になります!」
たしかに、コツをつかめば作るのもラクに、楽しくなりますよね!
「そういう意味では、僕は『料理が苦手』『料理は難しい』と考えている方の、“料理の入り口の入り口”になれたらと思ってます。クッキングステージでのデモンストレーションや、料理教室の講師の依頼の際は、『料理×芸人の喋り』で楽しい時間にすることを心がけていて、“楽しい”を通じて“正しい”がより伝わればうれしいですね」
お忙しい毎日かと思いますが、お時間のないなかで「味も見た目もおいしくするコツ、準備」などアドバイスをお願いします!
「まずは、素敵なお皿や器に出会うことがオススメ。料理にとって、お皿や器は、人間でいうところの、服みたいなもんですもんね。お魚を焼いただけ、お肉を炒めただけ、野菜をちぎっただけでも、素敵なお皿や器に盛っただけでご馳走になるし、逆にどんなにおいしい料理でも、器が合っていなければもったいない。
どういう器を買ったらいいかわからないって方は、料理の雑誌やレシピ本を見るといいですよ。難しいレシピはまねできなくても、お皿や器、盛り付け方を見ると楽しいし、すごく参考になります」
では、実際に料理する際のポイントは?
「少しだけ調味料にこだわってみる、というのがオススメです。塩、しょうゆ、みそ、酢と、シンプルなものほど、普段使いの調味料&こだわった調味料と、複数用意しておくと楽しいです。たとえば、煮物の味付けや普段は濃口しょうゆでも、お刺身には再仕込みしょうゆを使う、とか。
あとは、よい香りをプラスするだけでも違います。スパイス&ハーブや柑橘、かつお節や胡麻、オイルなどにも少しだけこだわって、シンプルな料理に後かけしてみる。それだけで、料理がワンランク上になります。食感に関しても、フライドオニオンやガーリック、粒あられや天かす…。そういったものをパラりとかけるだけで、いつもの料理や食事が楽しくなりますよ」
これまでのMY BEST レシピは?
「僕は、BBQインストラクターという資格を持っているのですが、昨年、あるテレビ番組でご紹介したBBQソース3種がオススメです。どのソースも簡単に作れますし、手前ソースながら絶品。アウトドア以外でも、自宅でのお肉料理、お魚料理、グリル野菜など、いろいろなものに使ってほしいです!」
食材や調味料選びでこだわっていることはありますか?
「こだわりの調味料といえば、まずは僕が監修している『レモニオンソース』ですね。家でも本当によく使っていて、家族もお気に入りです。瀬戸内レモンの酸味と旨味、ローストオニオンの旨味と甘みがあいまった、特にお肉に合う万能ソースです。そもそもは実家のオカンの思い出の味なんですよ。
あとは、お好み焼きや焼きそばなどソース系の鉄板料理をよく作るわが家にはかかせない、地元・神戸のソース『ばらソース』。特に、ホームページには載っていないですが、ウスターソースの底の沈殿物だけで作った「どべソース」(「どろソース」のまだ向こう側!)が絶品です。地元でもなかなか手に入らない逸品、神戸までぜひ足を運んで入手してください」
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「思い出に勝る“ウマい”はなし。100のレシピより、オカンや親父やおばあちゃんの懐かしい料理を作りましょう」という井上さん。餃子好きになったのも、子どもの頃、お母さまの餃子作りをよく手伝っていたからなんだそうです。プロデュースしたレモニオンソースも、お母さまお手製のステーキソースからヒントを得たものとか。継ぎ足され使い続けられている老舗の秘伝ダレのように、井上さんのレシピには、素敵な思い出が凝縮されているんですね。
クック井上。さんへのQ&A
ブログを始めたきっかけは?
「芸人として、普通にブログを開設していましたが、『得意な料理の話もブログに載せてみれば?』と芸人仲間からのアドバイスがあり、ちょくちょく料理レシピを載せ出したのが、2010年か2011年か…。最初はブログじゃなく、SNSのmixiとかに載せていた記憶があります(懐)」
大好物といえば?苦手な食べ物は?
「大好物は、餃子!もはや、僕の体の80%は餃子です。週に4、5回は食べます。飲食店に訪れて、メニューに餃子があれば必ずオーダーします。今までに食べた餃子は3万個くらいかな…。苦手なものは、しいていえば、シャキっとすべきお野菜がグニャっとしちゃったもの。あとは、買ったお弁当などで、仕切りの1枠を埋めるためだけに入れたとしか思えない、変な色のお豆とか」
インテリアやライフスタイル、DIYなど参考にしているショップ、カフェ、雑誌、サイトなどはありますか?
「雑誌の『Lightning』『BRUTUS』『POPYE』など。テレビでは『所さんの世田谷ベース』も大好きです!お店だと、大阪にある『U・K』という、年中無休のカフェ。アメリカの町外れにあるカフェにイメージで、オモチャがいっぱい飾ってあるガチャガチャ感がたまりません」
料理以外で、リラックスタイムの過ごし方といえば?
「友人や家族たちとやるBBQです。もう、仕込みや買い出しから楽しいです。あと、フリーマーケットや、世田谷ボロ市のような骨董市に行くこと。古着屋や、アンティークショップに行くのも好きです。飲食だと、昭和ノスタルジックな赤提灯や立ち飲み屋、定食屋や洋食屋、最近注目されている“町中華”を巡るのが趣味。人の温かさが感じられるお店や料理に目がありません。とはいえ、街の再開発や後継者問題で、古き良きお店が年々減っていって、寂しい限りです」