食器選びも片づけも時短できる、シーン別収納ワザが画期的!~あそれいさん(麻生怜菜さん)の「世界一楽しいわたしの台所」
あそれいさん(麻生怜菜さん)の「世界一楽しいわたしの台所」
キッチンのテーマ、こだわりやお気に入りのポイントを教えてください。
「全体のインテリアのテーマなどはとくにないのですが、生活感がないくらいモノが出ていない状態のキッチンが好きです。シンプルイズベスト!ですね」
本当にすっきり片づいていますよね。この状態を保つためのマイルールはありますか?
「道具も食材も定位置を決めて、使ったらすぐに元の場所に戻すことですね。料理をしていて『○○はどこにあるの?』となるのは嫌だなと思っています」
麻生さんの場合はご自宅でレッスンもなさっているので、生徒さんが使いやすようとくに工夫していることはありますか?
「レッスン用の道具は、IKEAのキャスター付きの引き出しユニットなどが定位置なのですが、その引き出しなどには、それぞれざっくり中身を書いたラベルを貼っています。こうして、どこに何が収納されてるか、初めて「あそれい精進料理教室」にレッスンにいらした方にもわかるようにしているので、初めての方でもさっとボウルをとり出したりしてくださいますよ」
コンロまわりや調理スペース、シンクも、外に出ているのは洗い物セットくらいですね。
「モノが出ていないと調理スペースが確保できて、掃除もしやすいのはいいですね。ただ、しまいこんでいる分、迷子にならず取り出しやすいよう、使うシーンごとに収納場所はしっかり決めています。
たとえば、コンロの下は鍋・家電(バーミックス・ミキサー)などの定位置ですし、シンク下は下ごしらえで使うもの(ザル・ボウル・耐熱容器・ジップロック)の場所。シンクの背面にある棚は、朝ごはんで使うもの、お弁当で使うもの、夕食で使うもの、というように分けています」
鍋といえば、お持ちの鍋の中でも一番にお気に入りがこのピンクのバーミキュラとか。
「平日の夕食には、このバーミキュラのピンクの小鍋で野菜たっぷりのポトフを作ることが多いんですが、この鍋ならそのまま食卓に出してもかわいいんです。子どもたちも、この鍋から自分で取り分けるのを楽しんでくれています」
そしてこちらが、シーン別収納のうちの「朝ごはんの棚」ですね
「はい、朝食で使うワンプレート、スープカップ、コップはすべてこちらに収納してます。スープ(パンの日はポトフ、ごはんの日は具沢山お味噌汁)、フルーツヨーグルト(旬の果物を3種類くらい+自家製ヨーグルト)、子どもはプラスしてパンかおにぎり、がわが家のふだんの朝食。それらを迷わずにさっと盛り付けられます。
1日の栄養(野菜と果物)を朝食に詰め込もうとするので、どうしても具材が多くてごちゃっとするのをごまかすために、食器はシンプルな白でそろえています」
これなら食器選びも、片付けも時短できそうですね。この中でお気に入りの器といえば?
「2段目の真ん中に2枚重ねてある、ウェッジウッドのフェスティビティという27cmのプレート皿です。パパのワンプレート朝食に重宝しています」
どんな器がお好きですか?どちらでお買いになることが多いですか?
「器はシンプルなものが好きです。カネコ小兵製陶所さん、ノリタケさんはよく使っていて、メーカーさんのWEBサイトや、展示会で購入することが多いです」
レンジ下のスペースには、どんなものを収納なさっていますか?
「ここには、ストック調味料や粉物をしまっています。開けたものは100円ショップの容器へ入れて、中身をラベリング。湿気予防と、見える化して使い忘れてしまうことがないように気を付けています。その容器を入れるカゴも、100円ショップで見つけたものを使っています」
中でも、とくに切らさないようにしている食材といえば?
「精進料理で重宝する高野豆腐・ヒジキ・切干大根・乾燥湯葉などの乾物は常にストックしています。1品足りない!という時にも乾物は便利ですよ」
ダイニングスペースのイメージをひと言で言うと?
「ダイニングも極々シンプルに。主人の職場や、子どもの通学などで住み替えが多いので、あまりこだわらず、どんな部屋にも合う家具を選ぶようにしてきました」
ベンチタイプの椅子でくつろげますね。
「椅子は、家族やレッスンの生徒さんたちがそれぞれ好きなところに座れるように、ベンチにしました。落ち着けますね。テーブルは3年前に、結婚した時に購入したものが古くなったのでアクタスで購入したものです。
このテーブルを挟むように左右の壁に沿って白い食器棚を置いているのですが、棚がたくさんあるので、私の本を飾ったり、精進料理に使う和食器をしまったりと、ダイニングにもいろいろ収納できて気に入ってます」
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「精進料理を通して、日本の食材や調味料ももっと発信していきたいなと思っています」という麻生さんは、プライベートでは2人のお子さんのママ。すり鉢で豆腐をすって作る麻生さんお手製のがんもどきは、お子さんたちもお気に入りとか。5歳の娘さんもお手伝いに立つキッチンで生まれる、麻生さんの“ゆる精進料理”。ご家族と楽しむ丁寧な暮らしの中に、日本の伝統が寄り添っているなんて、とっても素敵ですよね。
あそれいさん(麻生怜菜さん)のプロフィール
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