「これまで一番作ったお菓子は、フィナンシェショコラです」~たけだかおるさんの「世界一楽しいわたしの台所」

「これまで一番作ったお菓子は、フィナンシェショコラです」~たけだかおるさんの「世界一楽しいわたしの台所」
気になるあの人に、お気に入りのキッチンをご紹介いただく「世界一楽しいわたしの台所」。今回は、半年先まで予約がとれない、と話題の洋菓子教室「たけだかおる洋菓子研究室」を主宰する洋菓子研究家のたけだかおるさんです。わが家にも使えるヒントや暮らしがもっと楽しくなるコツ、見つかるかもしれませんよ。
フーディストノート
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2018/08/03
2022/04/25
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たけだかおるさんの「世界一楽しいわたしの台所」

「ベースは白、差し色にブルー系」のスタジオ風キッチン

なかなか予約が取れない人気の洋菓子レッスンも開かれる、たけだかおるさんのマイキッチン。シンクに面した大きな窓、四方にたっぷりのスペースをとったアイランドタイプの作業台、一面の壁収納…と、ご自宅のキッチンというよりは、キッチンスタジオそのもの!作業台の手前側に、6人がけのダイニングテーブルが配されています。

キッチンのベースカラーは、白。「まず白で統一して、差し色としてブルー系にすると決めています」とたけださん。とっても洗練された印象です。さらに、「レッスンの際はスムーズに作業できるように使う道具はあらかじめ出しておきますが、ふだんは必要なもの以外は出しておかないようにしています」というマイルールで、すっきり片づいています。

お菓子作りを本格的に始めた頃に買った、愛着あるガスオーブン

シンクの横には、上からガス、電気と2台のオーブンが棚に並んでいます。オーブンのまわりは天板、焼いた後に使う冷ますための網、オーブンミトンなどをさっと取り出しやすいように立てて収納。ベーキングシート、生地を絞るときのガイド用の線を描いた紙などは、電気オーブン上に置いた引き出しタイプのクリアボックスへ。

「お菓子作りを本格的に始めた頃に買ったので、もう15年ほど使っています」というガスオーブンは、「使い続けることで火のあたりなどが変わってきて、それも面白いです」と愛着もひとしお。「ガスの方が少し天板のサイズが小さいので、大きなサイズの生地を焼くときは電気オーブンを使います。あとは、火力や焼き加減も違うので、それに応じても使い分けています」

とにかく、手早く出せることが第一

こちらは、アイランドタイプの作業台にある大容量の引き出し。スケール、計量のためのカップやボウル、スケッパーなどが入っています。ただでさえカップやボウルを大量に使うお菓子作り、そのうえレッスンでも使うとなると…。そこでたけださん、「とにかく手早く出せることが第一なので、上から見てすぐわかるように収納しています」と種類やサイズで分け、トレーなども入れて見事にスタッキング。これなら行方不明になることもありません。

写真左下、3台並ぶTANITAのデジタルスケールは、「立てて収納できて、スペースをとらないのでお気に入りです」

ケーキをのせたときに邪魔しない柄のお皿を

ダイニング側のビルトインタイプの収納棚。こちらのエリアにはレッスン用の食器が収まっています。「レッスンでも一番使うケーキ用のお皿をいちばん手前に置いて、取り出しやすいようにしています」。大き目のお皿は100均一のケースなどで立てて収納。

気になるのはたけださんの器選び。ブログインスタでも、たけださんのお菓子を引き立てるお皿たちは、「北欧系の食器やフランスっぽいものが好きで、ケーキをのせたときに邪魔しない柄のものを選ぶことが多いです」とたけださん。毎年訪れるパリなど、海外で買ってくることも多いとか。

最近のお気に入りは、「模様なしのものや、金属のように見える焼き物、友人から紹介してもらった瀬戸焼の『喜多窯 霞仙』さんのものものよく使います」

「座り心地に惚れて選びました」

「木目と白でなるべく統一して、明るくて安らげる空間にしたいと思っています」というダイニングエリア。ご家族の食事、レッスンの際は生徒さんの試食と、たけださんのお料理やお菓子を一番よく知っているテーブルかもしれませんね。

そのテーブルと椅子は6年前、今のお住まいを新築した時に購入。「座っていて疲れないように設計されている椅子で、その座り心地に惚れて選びました。今も変わらぬ座り心地のよさで、本当に気に入っています」。奥の食器棚には、「生徒さんのイメージに合わせて選んで、お出ししています」というカップ&ソーサーがぎっしり。老舗の喫茶店のようです。

お子さんが小さかった頃、「ママ友さんに教えてほしいと言われたのがレッスンを始めるきっかけでした」というたけださん。マドレーヌ型で焼く「フィナンシェショコラ」は、レッスンでも、そしてお子さんたちのおやつにも一番作ってきたお菓子なんだとか。

まだ学校に上がる前、誕生日にたけださんのシュークリームを食べた知り合いのお子さんが、「成人してもずっとそのことを覚えていてくださって、今も毎年リクエストをいただいて。記憶に残る味になった、と思うとしみじみ嬉しいです」なんて素敵なお話もうかがいました。

「お菓子は買うと簡単に手に入りますが、良い材料を使って作れるのは自分でつくるからこそ。おうちで作るお菓子や焼きたてのお菓子がとてもおいしいということを、もっといろんな人に知ってもらいたいです」。こだわりと、やさしさと。今日も甘い香りが漂う、たけださんのキッチンです。

たけだかおる
たけだかおる
洋菓子研究家。プロの料理家さんも通い、自ら「マニアックです」と評するお菓子教室「たけだかおる洋菓子研究室」は、あまりの人気に予約が半年待ちになるほど。40年の試作研究に基づくこだわりレシピと丁寧な解説満載の『たけだかおる洋菓子研究室のマニアックレッスン』(河出書房新社)が発売中。レッスンやイベントの最新情報はFacebookをチェック。「ぐるなびdressing」の連載でも、こだわり洋菓子レシピを公開中。自称バターマニアで、キッチンの冷凍庫には海外のバターが常に数十種類、スタンバイ中。

<ブログ>
たけだかおる洋菓子研究室。

<Instagram>
たけだかおる洋菓子研究室/洋菓子研究家(@kaoru_sweets)

【プロフィール写真 撮影:福原毅】

あの人気料理家さんのプライベートキッチンも登場♪

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