お悩み解決!井上かなえ(かな姐)のオンライン料理教室
井上かなえ(かな姐)
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節約の味方「鶏ささみ」をお弁当でもしっとり!冷めてもパサつかない5つのコツ

料理にまつわるちょっとしたお悩みに、人気料理研究家・井上かなえ(かな姐)さんがお答えするフーディストノートの公式連載。今回は、節約食材「鶏ささみ」に関するお悩みにお答えいただきます。マヨネーズ下味&粉の二段階づけで、しっとり!温め直しのコツも参考にしてくださいね。
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2026/02/28
2026/02/28
ゆで卵が毎回ボロボロ…を卒業!...
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こんにちは!かな姐です。

先日の記事にお料理に関するお悩み募集の案内を書いたところ、さっそくたくさんのお悩みが集まってきました!

ご協力いただきありがとうございます。どのお悩みが選ばれるか楽しみにお待ちくださいね(選ばれなかった方はごめんなさい!!)。

さて、今回のお悩みはこちらです。

今回のお悩み相談:お弁当に入れた冷めたささみがおいしくない

「鶏ささみが安く買えるので、節約も兼ねてお弁当のおかずによく使っています。
でも、ささみは火を通すとどうしてもパサパサしやすく、冷めたお弁当に入れるとさらに食べにくくなってしまうのが悩みです。
冷めてもやわらかく、しっとりおいしく食べられる方法があれば教えてください」

お弁当用にしたい、ささみのおかず。

今回これはかなり悩みました。ささみのレシピは数あれど、お弁当のおかずに入っていてうれしいもの。冷めたときにパサつきを感じにくく、しっとりおいしいもの。

あれこれ試作してみて、一番おいしくできたものをご紹介します。

お弁当向けにするなら「縦切り」が正解

まず、ささみなんですが、わたしは筋は固い部分を切り取るのみで、長い繊維のようなものを全部引っ張って取り出してはいません。

詳しくはこの記事に書きました→ささみの筋取りはこれだけでOK!絶対に失敗しない簡単な取り方とは?

お店によっては、筋切りした状態で売ってくださっているところもありますね。

今回使用したささみは少し大きめのささみだったので、縦半分に細長くカットして使うことにします。

この切り方がけっこう大事で、細長い状態のほうが口に入れやすく、かみやすいので、食べやすい=やわらかく感じやすいのです。

ささみ

しっとり仕上げるカギは「マヨネーズ下味」

縦半分に切ったささみに、塩こしょうを振ります。そして重要な調味料が、マヨネーズ。

大さじ1ほどを全体にまとわせるようにします。

下味にマヨネーズ

ささみは身がやわらかいので、もみ込むようにしてしまうと、身がボロボロになってしまうので、うっすら表面になでつけるようにする程度でいいです。

マヨネーズには卵とお酢が入っていますから、これを使うことで、ささみをしっとりジューシーに仕上げ、奥深い味わいをプラスしてくれる効果があります。

できれば15分ほどなじませる

できればこのまま15~30分ほどおくと、中まで味がしみておいしいです。

衣は二段階!薄力粉+片栗粉でうまみを閉じ込める

下味が十分にしみ込んだところに、まずは薄力粉をまぶします。

まず薄力粉

手を使わず、菜箸で混ぜるようにして全体に粉が行き渡る状態に。ねちょねちょして混ざりにくいのですが、これは衣ではなく、旨味を閉じ込めるための1枚の膜のようなものだと思ってください。

同時に、薄力粉の旨味も合わさって、とってもおいしくなります。

旨味を閉じ込める

その上に片栗粉をまぶします。これが衣の部分。カリッとした軽い食感になります。

片栗粉をまぶす

これも菜箸でお肉を転がすようにしながら粉をまぶしつけます。お箸に団子のように固まってきますが、気にせずそれは落としてむしろ衣の一部にしてしまってください。サクサク食感になります。

衣がついた状態

全体に片栗粉がまぶされた状態です。

揚げ焼きは「触らない」がコツ!カリッと仕上げる焼き方

ここまでできたら、あとはフライパンに多めの油を注いで(大さじ2~3でOK)、中火であたため、両面こんがりと揚げ焼きにしていくだけです。

揚げ焼き

入れてすぐは触らず、肉の周囲が白く色が変わってきたらひっくり返します。

マヨネーズが入っているので薄茶色い色が付きます。

カリッとサクッと

片栗粉のおかげで表面はサクッと軽い感じの衣になります。

両面しっかり色が変わるまで揚げ焼きにしたらバットに立てかけるように置き、余分な油を切りながら冷まします。

バットで油を切る

冷めてもおいしくするには「冷まし方」と「温め直し」が重要

揚げたてはサクサクですが、冷めると少しやわらかくなります。

前日の晩ごはんに余分に作り、残りを冷蔵庫に入れて翌朝お弁当に入れる場合は、アルミ箔にのせてトースターの弱めの温度(140℃くらい)で10分ほど温めなおしすると、端っこの片栗粉部分のサクッとした食感がよみがえります。

冷蔵庫から出したものをそのままお弁当箱に入れるより、一度トースターで温めなおしてから入れるほうが、表面の余分な水分が飛んでお昼に食べたときにサクッと感は多少なりとも残っていると思います。

レンジで温めなおししてしまうと、肉の水分が外に出て衣がふにゃふにゃになってしまいます。夜遅く帰ってくる家族の温め直しもぜひトースターでするようにしてみてください。

お弁当向け

冷めてもおいしいささみのスティックの極意

  1. 切り方は縦方向にスティック状に
  2. 下味にマヨネーズを使って保湿する
  3. 衣は薄力粉と片栗粉を二段階でつけることで旨味を閉じ込めさらにサクッとした食感を出す
  4. 冷ますときはバットに立てておくようにし、余分な油を切りつつ熱がこもって粉がふやけないようにする
  5. 温めなおしをするときはトースターで

今回作ったささみのスティックの材料と作り方です。

冷めてもおいしい「ささみスティック」レシピ

分量

3人分くらい

材料

  • 鶏ささみ(筋切り済みのもの)…6本(370gくらい)
  • 塩…小さじ1/2
  • こしょう…少々
  • マヨネーズ…大さじ1
  • 薄力粉…大さじ2
  • 片栗粉…大さじ2
  • こめ油(またはサラダ油)…大さじ2〜3

作り方

1. ささみは縦半分に切り、塩こしょうを全体に振ってマヨネーズを表面になじませ、15~30分ほどおく。

2. 薄力粉を入れ、菜箸で混ぜて全体に薄力粉を行き渡らせるようにする。

3. 片栗粉を入れ、これも肉全体にまぶすように箸で転がす。

4. フライパンに油を注ぎ、中火で温める。3の肉を間隔をあけて並べ、肉の周囲が白くなってきたらひっくり返し、両面こんがりきつね色になるまで揚げ焼きにする。

 

ではまた次回をお楽しみに!

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井上かなえ(かな姐)さんのプロフィール
井上かなえ(かな姐)
料理研究家,野菜ソムリエ

忙しくても手早く作れてきちんとおいしいレシピが支持されている。毎日の家ごはんやレシピを紹介するブログ「母ちゃんちの晩御飯とどたばた日記」は、「レシピブログ」の人気ブロガーランキングで殿堂入りするほどの人気。神戸、東京で料理教室を主催するほか、NHK「きょうの料理」の出演や、企業のメニュー開発、書籍でのレシピ提案など幅広く活躍。著書に『はじめての自炊練習帖』(ダイヤモンド社)、『15分スープひとつで満足ごはん』(講談社)など。

 

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