鶏むね肉をつるんとおいしく♪夏にぴったりな食べ方アイデア【節約にも◎】

筋肉料理人さんに聞く!鶏肉をつるんとおいしく食べるポイント

──暑い夏でも食べやすい、鶏肉のおすすめの食べ方はありますか?
「おすすめしたいのが、『水晶鶏』と呼ばれる料理法です。鶏肉のつるんとした食感とジューシーさを楽しめる水晶鶏は、冷蔵庫で冷やしてから食べると、さらに食べやすくなりますし、暑い夏にはぴったりの料理ですね」
──水晶鶏とは、どんな料理ですか?また、つるんとした食感を引き出すコツはありますか?
「水晶鶏は、鶏肉に片栗粉をまぶしてゆでた料理です。片栗粉が鶏肉の表面に透明な膜を作り、キラキラと輝くことから『水晶鶏』と呼ばれています。この膜が鶏肉を包み、水分や旨味を閉じ込めることで、しっとりジューシーな仕上がりになります。和食では鶏ささみを使うことが多いですが、私は筋トレメシとして鶏むね肉を使うことが多いです。鶏むね肉の水晶鶏はあっさりしていて、刺身のようにわさびしょうゆで食べるのもおすすめです。
つるんとした食感を引き出すためには、鶏肉の下処理とゆで方が大切です。鶏肉を薄切りにして軽く叩き、片栗粉と日本酒をもみ込むことで、加熱後もパサつかず、つるりとした食感が実現します。ゆでる際は、鍋底から細かい泡が出るくらいの軽い火加減で、鶏肉を1枚ずつ広げてゆでることが重要です。ゆで上がったらすぐに冷水に浸けて冷まし、つるりとした食感を引き出します」
──下処理やゆで方が重要なんですね。具体的には、どんな手順を踏めばいいのでしょうか?
「まず、鶏むね肉の皮を取り除き、5mm〜1cm程度の厚さに削ぎ切りにして、軽く叩いて遷移を壊します。皮は冷凍しておくと、鶏皮せんべいや鶏皮ポン酢に使えるので無駄なく活用できますよ」
「その後、鶏肉に片栗粉と日本酒をもみ込みます。この一手間で、加熱後もパサつかず、つるんとした食感が実現できます。このときに、鶏がらスープの素やしょうゆ・おろししょうがなどで味を入れるとおいしく仕上がります」
「ゆでる際は、たっぷりの湯を沸かし、鶏肉を1枚ずつ広げて入れます。火加減は鍋底から細かい泡が出るくらい、軽く煮立つ程度にして、5〜8分ほどゆでます。ゆで上がったら、すぐに冷水に浸けて冷ますことがポイントです。これで、つるりとした食感が引き出されます。冷めたらザルにあげて、水気をしっかり切ってください」
「くわしい作り方は連載で紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。水晶鶏は高たんぱくで食べやすいので、高齢者向けの食事にもおすすめです」
夏にぴったり!水晶鶏を使ったおすすめレシピ
水晶鶏の作り方をマスターすれば、夏でも鶏肉をつるんとおいしく楽しめます。
筋肉料理人さんのフーディストノート公式連載では、鶏むね肉を使った水晶鶏のレシピを紹介しているので、参考にしながらアレンジも楽しんでみてくださいね。
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