調味料控えめでも抜群においしいポテサラ!杉山かふんさんのMy Bestレシピ

「まごわやさしい」で一品でいろいろな栄養を
——レシピのアイデアは、どんなところから生まれることが多いですか?
「食事に取り入れたい和の食材の頭文字の語呂合わせ『まごわやさしい』を軸に、なるべく多くの食材を使って、一品でできるだけいろいろな栄養素を摂れるように心がけています。たとえば、野菜炒めを作るとしたら、そこに豆類やきのこ類、魚介類などを加えて、よりおいしく、栄養豊富にできないかと考えるようにしています。
あとは、家族やフォロワーさんから好評だった味付けを、組み合わせる食材を変えて作ってみることも多いです。そうするとまた違ったおいしさに出会えて、それを元にさらにアレンジして…と、マイナーチェンジの繰り返しで思いがけない新しい味が生まれるのは楽しいですね」
杉山かふんさんのMy Bestレシピ
——そうして生まれた杉山さんのレシピの中で、とくにお気に入りのものを教えてください!
【豚こまと焼き大根の生姜焼き】
「生姜焼きによく使われる玉ねぎのかわりに、香ばしく焼いた大根を合わせるのがこのレシピのポイント。加熱して甘くなった大根に、カリッと焼いた豚肉のうま味が溶けだしたたれがしっかりしみ込みます。豚こまと大根でボリューム満点、コスパよくできてご飯がすすむ、家族から大好評のレシピです!」
【えのきとひじきの豆腐ハンバーグ】
「不足しがちなきのこ類や海藻を使い、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の両方が摂れる栄養満点のハンバーグです。えのき茸を1袋入れているので、お肉少なめでも食べごたえ抜群。こってりしつつも後味すっきりで食欲をそそる特製甘酢あんもおすすめですよ」
【バナナの米粉マフィン】
「小麦粉、バター不使用でヘルシーに作る、外はサクサク、中はもっちりの米粉マフィンです。生地につぶしたバナナを加えることで、砂糖や油分が控えめでもパサつかずにしっとり。バナナの風味もしっかり感じられておいしいです!作り方もとてもシンプルなので、私のスイーツ系のレシピでとくに多くの方にお作りいただいている一品だと思います」
——最近よく作るレシピ、ハマっているレシピはありますか?
【大葉とちくわのコク旨ポテサラ】
「ポテトサラダって工程はとてもシンプルなんですが、芋に味がなじみにくくて、加えた調味料の量のわりに薄味に感じることも多くて、意外と難しい…。そこで考えたのが、調味料控えめでもしっかり味で、コクもうま味も出せるこのレシピです。ポイントは、隠し味のみそとすりごま。これでグッとコクが出せますよ。ちくわのほどよい塩味や大葉の風味もあって、減塩でも物足りなさを感じにくくてお気に入りです!」
【舞茸とギョニソのオイスター炒め】
「舞茸、魚肉ソーセージと食材2つであっという間に作れて、不足しがちなきのこも摂れる炒め物レシピです。オイスターソース、舞茸、魚肉ソーセージのそれぞれのうま味の相乗効果でおいしい、やみつきおかずです。お弁当のおかずにも、おつまみにもなるのでよく作っています」
——いろいろなレシピのご紹介、ありがとうございます!最後に、ふだんお使いの調味料や食材選びでこだわっていること、気を付けていることがあれば教えてください
「最近は塩分を控えた、それでいて薄味ではない“ゆる減塩レシピ”を心がけていて、できるだけうま味の強い食材や香味野菜などを使うに意識しています。具体的には、1つの料理の中に異なるうま味成分を含む食材を取り入れること。たとえば、肉類に多く含まれるイノシン酸、野菜類やきのこ類に含まれるグルタミン酸などの複数のうま味成分を組み合わせると、相乗効果でうま味をさらに強く感じられます。
調味料では、塩分をほぼ含まないカレー粉、黒こしょうや唐辛子などの香辛料を使ってパンチを出したり、味にメリハリをつけたりして、塩分控えめでも満足できるようにしています」
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「おいしいだけでなく、体にもやさしく、家族に安心して食べてもらえるようなレシピをさらに研究していきたいです」と語る杉山さん。日々の食卓に「まごわやさしい」や“ゆる減塩”を無理なく、おいしく取り入れるアイデアは必見ですよ!

フーディストノートアンバサダー。「まごわやさしい」と“ゆる減塩”をテーマに、普段の献立で不足しがちな旬の野菜類をはじめ、海藻類、きのこ類などを使ってサッと作れる時短レシピや、お弁当にも使えるつくりおきおかずレシピを紹介中。
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