岐阜県民のソウルフード!野菜たっぷり「鶏ちゃん焼き」レシピ
こんにちは筋肉料理人です。
今日は岐阜県の郷土料理「鶏ちゃん」を筋肉料理人流にアレンジした鶏ちゃん焼きをご紹介します。
鶏ちゃんとは?
「鶏ちゃん」のおいしさの秘密
「鶏ちゃん」とは岐阜県の郷土料理で、みそやしょうゆに漬け込んだ鶏肉を野菜と一緒に炒めた料理です。
一口大に切った鶏肉を味噌だれに漬けて焼きますが、みそには肉をやわらかくする酵素が含まれるので小さく切って焼いてもやわらかく仕上がります。たっぷりの野菜と一緒に炒めるので、野菜から水分が出て炒め煮のような状態になります。やわらかな鶏肉と、味がしみ込んでくたくたになった野菜が絶妙で、ご飯がモリモリ食べられる、ビールもいける味でおいしいです。
「鶏ちゃん」の起源は
「鶏ちゃん」はジンギスカンを鶏肉で代用して作ったのが始まりとも言われています。それを精肉店や飲食店が改良を重ね、各家庭でもおうちの味として伝えられてきました。基本的には、みそやしょうゆで鶏肉に味を付け、漬け込んで野菜と一緒に焼くだけなので、実に家庭向きのレシピなんです。
本場ではジンギスカン鍋を使い、クッキングシートを敷いて調理することもあるそうです。クッキングシートを使うと、焦げ付きを防ぎ、鶏肉と野菜から出た旨味たっぷりのスープを無駄なく味わうことができます。
今回は直径26cmのフッ素樹脂加工フライパンを使うため、クッキングシートなしでも問題ありませんが、気分を出す為にあえてクッキングシートを使いました。もちろん、クッキングシートがなければ普通に料理してもらって大丈夫です。
「鶏ちゃん焼き」レシピ
調理時間
25分(漬け時間を除く)
分量
2人分
材料
鶏もも肉…1枚(250g)
キャベツ…200g
玉ねぎ、にんじん…各25g
青菜…少々
※青菜は水菜を使用していますが、彩りなので緑の濃い野菜なら何でもいいです
かつお出汁の素(顆粒)…小さじ1/2
ごま油…小さじ
A みそ…大さじ2
A しょうゆ、砂糖…各小さじ2
A 日本酒…大さじ1
A おろししょうが、おろしにんにく…各小さじ1/2
A 一味唐辛子、黒こしょう…各ひと振り~お好みで
作り方
1. 鶏もも肉は1cmくらいの厚みの一口大に切り、ポリ袋に入れ、Aを加えて口をとじ、室温で30分漬けます。
※30分以上漬ける場合は冷蔵庫に入れてください。できれば一晩漬けたほうがおいしくなります。漬け込んだ状態で保存する場合は冷蔵・チルドで3日程度を目安にしてください
2. キャベツはザクザクと大きめに切ります。玉ねぎ、にんじんは薄切りにします。青菜は5cmくらいにザクザク切ります。
3. フライパン(直径26cm以上)にクッキングシートを大きめに切って敷きます。上にごま油をひき、1の鶏もも肉を入れて中火にかけて炒めます。
※「鶏ちゃん焼き」をジンギスカン鍋で焼くときは、クッキングシートを敷いて焼くので、それを真似て本場の雰囲気を再現しました。クッキングシートがない場合は使わなくても大丈夫です
※クッキングシートを使う場合、強火にすると火が付く可能性があります。必ず中火以下で炒めてください
4. 鶏もも肉の色が変わってきたら、2の野菜を入れて炒めます。野菜から水が出て炒め煮のような状態になったらかつお出汁の素(顆粒)を振って炒めます。
※かつお出汁の素は肉野菜炒めに合います。味を濃くすることなくおいしくできます
最後に青菜を入れてさっと混ぜたらできあがりです。
こんな感じで「鶏ちゃん焼き」の完成です!
みそとしょうゆのたれに漬けた鶏もも肉はやわらかく旨味たっぷり。一緒に炒めた野菜は、鶏肉とたれの旨味がしみ込んでいて、とてもおいしいです。
野菜がおいしいのはくたくたに炒め煮されて、鶏とたれの旨味が入り、隠し味のかつお出汁がきいているからです。しっかりした味なんですが、尖ったところがなくやさしい味になっています。
甘辛で旨味があるのでご飯がいけます。鶏肉、野菜と一緒に野菜から出たスープをご飯にかけるとおいしいので、最初からどんぶりにしてもよいのではと思うほどです。お酒を飲む方は、一味唐辛子や黒こしょうを後掛けしてピリッとさせるといいでしょう。筋肉料理人流の「鶏ちゃん焼き」をぜひお試しください。