自分のために、家族のために焼く。簡単ふんわりやさしい「卵ちぎりパン」レシピ
はじめまして。「作業時間10分!日々パン先生の『ドデカパン』簡単アレンジ」の連載3回目を担当させていただきます、河合さやかです。
愛知県知多半島を中心に活動する“日々パン先生”の私が、今回ご紹介させていただくのは、
自分のために、家族のために焼く、ふんわりやさしい「卵ちぎりパン」です。
わが家には、子どもが3人。小学3年生の長男、1年生の次男、保育園に入園したばかりの3歳の長女。
目の前の家事や仕事、学校や保育園の行事に、習い事。あっちで喧嘩、こっちで泥遊び。
いすに座る暇もないくらいに、賑やか?騒がしい?毎日を送っています。
末っ子が生まれて間もないころに出会った、「ドデカパン」。
パン生地作りは保存容器の中で完結。材料をスプーンで混ぜるだけ。
「なんだか材料も工程が少ない気がする」「トースターで本当に焼けるの?」と、疑いながら焼いてみたことを覚えています。
「私にもパンが焼けた!」「しかもめちゃくちゃおいしい!」
なんと、バタバタと子育てしながらふかふかのパンがトースターで焼けた。このときの感動たるや。
「このパンおいしいね。お母さんありがとう」と長男に言われてさらに感激。
毎日忙しいし、オーブンを持っていないから。と、パン作りを諦めていた私が“パンが焼けるお母さん”になれた瞬間でした。
そんなわが家で人気のドデカパン簡単アレンジ、「卵ちぎりパン」の作り方をご紹介させていただきます。
焼き立てをちぎって朝食に。子どものおやつに。家族みんなで召しあがれ。
「卵ちぎりパン」レシピ
調理時間
15分
分量
4人分
材料
・強力粉…140g
・薄力粉…60g
・塩…3g
・砂糖…15g
・インスタントドライイースト…3g
・卵1個+水…75g
※割った卵と水を小さいボウルに一緒に入れておきます
・牛乳…100g
・溶かしバター…10g
作り方
<こねる>
保存容器(1000ml前後の直方体・立方体)の中に強力粉・薄力粉・塩・砂糖・インスタントドライイーストを入れ、スプーンで均一に混ぜておく。卵+水と牛乳をあわせて、保存容器の中に8割ほど入れてスプーンでぐるぐる混ぜる。粉っぽいところにめがけて残りの2割を入れ、全体が均一になるまで混ぜる。溶かしバターを最後に入れ、光沢がなくなるまで混ぜる。表面を平らにならし、保存容器のふたをしめる。
※とても簡単なので、小さなお子さんも一緒にパン作りを楽しめますよ
<一次発酵>
冷蔵庫の中に一晩(8時間以上)置く。
※一日に一回水で濡らしたスプーンで混ぜれば3日間保存可能です
※8時間後の状態がこちらです
<成形>
打ち粉を多めに振って、生地と保存容器の間にドレッジ(カード)を差し込み、隙間を作る。くっつかないアルミホイルを敷いた天板の上に保存容器を裏返し、生地が出てくるのを待つ。手前と奥から折りたたみ三つ折りにする。菜箸でグイッとちぎりパンの跡を付ける。
※生地を触りすぎるとかたいパンになってしまうので注意!!
※手早く三つ折りに成形するのがコツです
<焼成>
1200Wのトースターで20分ほど焼く。表面が焦げそうな場合は、途中でアルミホイルをかぶせる。裏面にも焼き色がついていれば焼き上がり。
※焼成時間は、お使いの機材により適宜調整してください
作り方はもちろん簡単。そしてふわふわもっちり、とってもおいしい。
子どもに野菜を食べてほしいから、ほうれん草を入れてみたり。ハムやチーズを入れてみたりして休日ランチに。おやつにチョコパンやあんぱん、クリームパン。
あんなアレンジやこんなアレンジが楽しくて、ドデカパンのおかげで私の趣味は「パンを焼くこと」になりました。
自分のために、家族のために、一度試してみてほしいドデカパン。
きっとパン作りを通して、家族の笑顔とコミュニケーションが増えますよ。
愛知県知多半島を中心に活動する日々のパンの講師。幼稚園や保育園などで“出張パン教室”を開催。また、パン作りを通して「地域の交流の場を作ること」を目標に、公民館やお寺、国の登録有形文化財である“赤レンガ建物”等で日々のパンのおうち教室を行う。