蒸すことでふっくらやわらかに♪こっくりみそマヨ味が食欲そそる「サーモンのホイル蒸し」
こんにちは、国際薬膳師の麻木久仁子です。季節や体質、体調に合ったものを食べるという伝統的な東洋医学の考え方に基づいて、簡単で健康的なレシピをご紹介します。
体を温める力のある食材のことを、薬膳では「温裏類(おんりるい)」「補陽類(ほようるい)」といいます。
加齢や虚弱体質、病中病後などで体力が弱って体が冷えやすいときには「補陽類」の食材を選びます。鹿肉や羊肉、えびなどがおすすめ。
一方、寒い季節や疲労で冷えている方には「温裏類」がおすすめです。「裏」とは体の中の臓腑のこと。「体幹を温める食材」が温裏類です。こしょうや唐辛子、クローブやシナモンなどのスパイス類が中心ですが、じつは鮭、あじ、ますが温裏で知られているのです。
今回はサーモンの切り身を使って、温かい蒸し物を作ります。鮭類は「温中健脾(おんちゅうけんぴ)、活血(かっけつ)」の食材とされており、お腹の冷えや、それによる血行不良のときにおすすめです。また、赤い色のもとであるアスタキサンチンは抗酸化力があるとされています。
サーモンは蒸すことでやわらかくふっくらと仕上がりますよ。封を開けたときに立ち上る香りもごちそうです。
「サーモンのホイル蒸し」レシピ
調理時間
15分
人数
2人分
材料
サーモン(切り身)…2切れ
しめじ(しいたけやエリンギなどお好みで)…適量
菜の花(セリや三つ葉、アスパラガスなどお好みで)…2本
じゃがいも…小1個
レモンスライス…2枚
塩…少々
黒こしょう…少々
<みそマヨソース>
みそ…大さじ1
マヨネーズ…大さじ1
ヨーグルト…大さじ3
砂糖…小さじ1/2
おろししょうが…少々
作り方
下準備:サーモンに塩を振る
1. しめじは小房に分ける。菜の花は長さ5cmくらいに切り、レモンはうす切りにする。
2. じゃがいもは皮を剥いて7mmくらいの厚さに切り、耐熱容器に入れて大さじ1(分量外)の水をふって軽くラップをし、600Wの電子レンジで1分半加熱する。
3. みそマヨソースの材料をよく混ぜる。
4. アルミホイルにじゃがいも、サーモン、しめじ、菜の花、レモンの順にのせて包む。
5. [4]を蒸気の上がった蒸し器に入れて、10分蒸す。
6. 器に盛り黒こしょうを振る。みそマヨソースを添える。
調理のポイント
アルミホイルに一回り小さく切ったオーブンペーパーを重ねて包むとしっかりと密閉されて、やわらかく蒸しあがります。きのこ類や春の野菜の香りを閉じ込めるように、合わせ目もしっかりと折り込んでください。
メーカーによってみそやマヨネーズの塩分が違いますので、味を見てヨーグルトの量で調整してください。
蒸すという調理法は、簡単な上に体にやさしく、薬膳ではよく使われます。竹製やステンレス製などの蒸し器を一つ持っておくと便利ですよ。
ぜひご家庭で試してみてくださいね。それでは、次回もお楽しみに♪