野菜のプロ直伝!「ブロッコリー」の基本・豆知識・調理のコツ
こんにちは。
スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。
今回は「ブロッコリー」についてご紹介していきます。
ブロッコリーは年中お店に並んでいるので、旬がいつなのかわからない方も多いかと思いますが、寒い季節が旬なのです。
それでは早速、鮮度がよくておいしいブロッコリーの選び方からご紹介していきます。
おいしいブロッコリーの選び方
鮮度のよいブロッコリーを選ぶときは、以下の3つのポイントをチェックしてくださいね。
・鮮やかな緑色をしている
・蕾がかたく閉じている
・茎の切り口に穴があいていない
それぞれ詳しくご紹介します。
まず、ブロッコリーは基本的に鮮やかな緑色のものを選びましょう。収穫から時間が経つと、花が咲いて蕾が黄色く変色していきます。そのようなブロッコリーは食味が悪くなっているので、避けるようにしてくださいね。
また、ブロッコリーは鮮度が落ちてくると、蕾がフワフワとやわらかくなります。春に採れるブロッコリーは最初からやわらかくなっていることもあるのですが、冬に採れたブロッコリーは蕾がかたく閉じているものを選びましょう。
最後に茎の切り口の状態をチェックします。茎の切り口の中央に穴があいているものは、スジっぽい食感になります。切り口がみずみずしく、穴があいていないものを選んでください。
それから、鮮度とは関係のない話ですが、冬になると蕾が紫色に変色したブロッコリーが多く出回ります。これはブロッコリーが寒さにあたってアントシアニンという天然色素が出ている証拠です。寒さにあたったブロッコリーは甘くておいしいので、積極的に食べていただけるとうれしいです。
※寒さにあたってもアントシアニンが出ない品種もあります
また、白っぽい粉がついているものもありますが、ブロッコリーが生成する成分であって有害なものではありません。安心して食べてくださいね。
ブロッコリーの保存方法
冷蔵保存の場合
ここからはブロッコリーの保存方法についてご紹介していきます。
室温にもよりますが、ブロッコリーは3日ほど常温で保存すると、ビタミンCの量が半分程度にまで減少してしまうといわれています。そのため、必ず冷蔵保存もしくは冷凍保存をしてください。
冷蔵保存をする場合は、以下のような手順で保存してください。
ブロッコリーは暑さと乾燥に弱いので、必ずペーパーで包み、さらに袋に入れて保湿をしたうえで保存しましょう。
またブロッコリーは冷蔵庫の野菜室ではなく、冷蔵室で保存しましょう。ブロッコリーの最適保存温度は0〜5℃です。野菜室だとブロッコリーにとっては暑すぎるため、傷む速度が早くなってしまいます。スペースに余裕があれば冷蔵室で保存してくださいね。
冷蔵保存したブロッコリーの保存期間は1週間程度です。
ただし、すべてのブロッコリーの傷む速度が同じというわけではありませんし、水溶性の栄養素は時間が経つにつれて失われていってしまいます。保存期間はあくまでめやすなので、なるべく早めに食べきるようにしましょう。
冷凍保存の場合
ブロッコリーは冷凍保存も可能です。冷凍保存をする場合は、以下のような手順で保存してください。
冷凍したブロッコリーの保存期間は1か月程度です。
調理するときは、凍ったままの状態で煮込み料理や炒め物に使用してください。
ブロッコリーの豆知識
ブロッコリーの茎の皮はむかないとスジっぽくて食べにくいのですが、きれいに取り除くのはなかなか面倒ですよね。
そこで茎の皮を簡単にむく方法をご紹介します。
スルスルとむけるので気持ちよいですよ。ぜひ一度お試しくださいね。
おすすめのブロッコリーの食べ方
私が個人的に好きなブロッコリーの食べ方は、ブロッコリーとえびの炒め物です。
ブロッコリーに豊富に含まれているビタミンCは、えびに多く含まれているたんぱく質と相性抜群。一緒に摂取することでコラーゲンの生成が促されます。
もちろん、たんぱく質が豊富に含まれている肉や牛乳といった、他の食材と組み合わせていただくのもおすすめです。
みなさんのお好きな組み合わせで食べて、効率よく栄養を摂りましょう。
最近の野菜トピック
厳しい寒さが続いていますね。
今回ご紹介したブロッコリーをはじめ、キャベツ、白菜、ほうれん草などの葉菜類や、大根、にんじんなどの根菜類は、気温が下がると糖度が高くなっておいしくなります。
これは野菜自身が凍ってしまわないように、糖を生成して自身の水分の氷点を下げているためなのです。
この時期に甘くおいしくなった野菜たちをたくさん食べていただけたらうれしいです。
ではまた次回の連載で!最後まで読んでいただきありがとうございました。