もはや神業!「カフェ 中野屋」の“ブーケスタイルパフェ”が美しすぎる
「創作うどんとパフェ」がコンセプトの変わったカフェ
2004年に町田の老舗和菓子屋「中野屋」がスタートさせた「カフェ 中野屋」。オープン当時から「創作うどんとパフェ」を提供する、少し変わったコンセプトのカフェとして人気を集めてきました。
なぜ「うどんとパフェ」だったのか。その理由を店長の森さんにお伺いすると、「自分がぜんぜん分からないことをやれば、飽きずに続けられると思って」という意外なコメント。料理の専門学校を卒業後、イタリアンやフレンチを経験されてきた中で、「普通に和素材を使った洋食をやっても楽しいかもしれないけど、自分らしさを出せないな、続けられないなと思った」のだそう。
しかし、その一風変わったコンセプトが功を奏し、「カフェ 中野屋」らしい独自の進化を遂げることができたのです。
地道に続けてやっと確立された中野屋のパフェスタイル
「カフェ 中野屋」がオープンして10年以上、試行錯誤の連続だったとか。それでも諦めずに地道に続けてきたことが、今の人気に繋がっているのではと店長の森さんは言います。これまで見てきた、綺麗なもの、美味しかったものがすべて糧になって、今のパフェをはじめとするメニューのアイデアになっているそうです。その芸術的かつ独創的なビジュアルは、ファンから「ブーケスタイルパフェ」と呼ばれるほど。
パフェの新メニューの開発時は、2つのアプローチがあるそうです。ひとつは見た目重視。こういうビジュアルで作りたいという確固たるイメージがあって、それに出来る限り近づけていくパターン。もうひとつは、伝統的菓子をベースに、そのエッセンスを抽出して中野屋らしさを盛り込んだパターン。
今注目の、通称「いちごのパフェ」の場合は前者。薄切りにしたいちごの果実をバラのように見立てた、いちごを存分に堪能できる贅沢な一品です。
食べられるかは行ってみないと分からない、人気いちごパフェ
しかしこのパフェ、実は隠しメニューということでちゃんとしたメニュー名はついていないそう。しかも、強いこだわりもあって店長しか作ることができないので、そのときの混雑具合などによっては「どうしても食べたい!」と言っても食べられないこともある幻の一品でもあるのです。
美しいデコレーションについつい目が行ってしまいますが、味だってもちろん本格的。
一番上から、バラの花のように見立てたいちご、蜂蜜のムース、いちごのアイス、いちごソースとカスタードソースをグラスの周りに沿って回し入れ、その中央にはミルクソルベ。中央部分は、レモンタルトなどに使うレモンクリーム、ほんのり温かくもちっとした食感のいちごのリゾット。そして下部は、フィアンティーヌという薄焼きクレープを砕いたもの、そして最後は再びフレッシュないちご。
上から順番に食べ進めていくと、いちごから始まり、ミルク系の甘さと柑橘系の爽やかな酸味を交互に堪能しながら、一番最後はまたフレッシュないちごで〆るという、まるでパフェというストーリーを辿るかのような感覚。パフェのこの順番に関しては、森店長の強いこだわりがあるそうです。食べ進めるほどに味や食感の違いを楽しむことができるというのが、パフェの一番の醍醐味かもしれません。
また中野屋では、その日の気温や仕入れた食材によって構成を変えることも頻繁にあるそう。気温が高いとアイスが食べている間に溶けてしまうので下の方には入れないとか、蜂蜜のムースではなくレアチーズのようなクリームにしてみたりとか。そのため、常連さんでも飽きずに楽しんでもらえるそうです。
魅力が尽きない「カフェ 中野屋」のパフェですが、後編(http://www.recipe-blog.jp/antenna/101937)ではまだまだある人気パフェをどどんとご紹介。またレシピブログだけに、自宅で簡単にできるパフェアイデアを教えてもらいましたのでそちらもご紹介します。お楽しみに♪
「カフェ 中野屋」
東京都町田市原町田4-11-6 中野屋新館 1F
042-725-4104
11:00~17:00頃
*土日祝日などの繁忙日には商品切れの為早く店が閉まることがあります。
第2、第4水曜日定休日