なんとなく不調な日に。体をいたわる「腎臓毒出しスープ」の基本とアレンジ
東洋医学では、腎臓は「生命力の源」とも考えられてきました。血液をろ過し、老廃物や余分な水分を排出するだけでなく、体内のバランスを整え、私たちが日々健やかに過ごすための土台を支えている臓器です。最近「なんとなく不調」「急に老けた気がする」と感じる場合、腎臓が疲れているサインかもしれません。
腎臓を労わる食事を続けることで、体内の巡りがスムーズになり、他の臓器も働きやすくなると考えられています。毒素の排出が整えば、体が軽く感じられたり、肌や髪のツヤ、うるおいを実感できることも。自律神経や免疫のバランスにもよい影響が期待でき、「以前より調子がいい」と感じる人も少なくありません。
大野沙織さんが長年作り続けているという通称「腎臓スープ」は、腎臓の負担を抑えながら、体を内側から整えることを目的としたスープ。使うのは、腎臓を労わるとされる野菜や豆類。味付けは天日塩のみで、野菜本来の旨みをじんわり味わえるのが特徴です。スープの日は、おかずを増やさず、ごはんとスープで腹八分目を意識するのがポイント。まずは週に1度、体の変化を感じながら取り入れてみましょう。
週に一度からはじめてみよう!「基本の腎臓スープ」レシピ

分量
2人分
材料
にんじん…1/2本(いちょう切り)
大根…1/2片(いちょう切り)
ブロッコリー…1/2株(小房に分け、茎は小さめに切る)
玉ねぎ…1/2個(2cm角に切る)
かぼちゃ…150g(1.5cm角に切る)
プチトマト…6個
なす…1本(半月切り)
蒸し大豆…1/2パック(50g)
きのこ類…80g(ほぐす)
水…400ml
天日塩…小さじ1
作り方
1. ポイントは皮。栄養価が高く、味もおいしいのでできるだけ残しましょう。水で流しながらたわしでゴシゴシ洗います。あとは食感が残るようにしたり、とろけるほど小さくしたりお好みで。

2. 緑黄色野菜に多いβカロテンなどは、油と一緒に摂ることで吸収率が上がります。炒めることでコクが出ますが、炒めない場合は、オリーブオイルを煮込むときや仕上げに必ず入れます。

3. 味付けには、海水を太陽と風で自然乾燥させた「天日塩」を使います。精製塩ではなく、ミネラルを含む塩を選ぶのがポイントです。

4. 水を注いで、約20分、蓋をしてくたっとするまで煮ます。野菜の細胞壁が壊れることで栄養を吸収しやすくなるから、食べた翌日に変化を感じる人も多いそうです。

基本スープのアレンジ3種
基本の腎臓スープは多めに作り、翌日にも活用します。朝はポタージュ、昼はリゾット、夜はカレーと、展開すれば献立を考える手間も軽減。ただし、毎日毎食同じスープだと栄養が偏るのと、カリウム過多につながる恐れもあるため、連日は2日まで。毎日取り入れる場合は、1日のうち1〜2食をスープにするのがおすすめです。
ポタージュに
ミキサーでなめらかにし、必要に応じて水や豆乳を加えます。牛乳は使わないのがポイントです。

リゾットに
ごはんを加えて軽く煮るだけ。チーズや乳製品は使わず、シンプルに仕上げましょう。

カレーライスに
カレールーを加えて、ごはんに添えれば満足感のある一皿に。添加物が気になる場合は、エスビー食品の赤缶カレー粉がおすすめです。

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「腎臓毒出しスープ」は、しんどいときの心と体をそっと支えてくれる、やさしい食事の選択肢です。本書では他にも心と睡眠に効くスープや美容とダイエットのためのスープなどを収録しています。ぜひチェックしてみてくださいね!


鍼灸師。心合いの風鍼灸院主宰。20代で腎盂腎炎を発症、右の腎臓の機能を失い、現在は1つの腎臓で生活している。YouTube「腎機能アップ!ちゃんねる」では、実体験に基づいて腎臓のためにできることを定期的にシェアしている。東洋医学に基づく腎臓にいい食材や体の不調を改善する食材を使ったスープを紹介したところ、急激に登録者数が増加、現在12.4万人(2026年1月)。著書に『おつかれ気味の腎臓がよみがえる 超!解毒スープ』(ワニブックス刊)がある。
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「腎機能アップ!ちゃんねる」

