冷凍庫の「化石」をなくす!110万人がフォローする冷凍子ママさんのラクラク冷凍術

冷凍子ママさんの「世界一楽しいわたしの台所」
——キッチンのこだわりやお気に入りポイントを教えてください
「『すっきりとした空間で、家事がしやすいこと』をテーマに、キッチン全体を落ち着いたベージュでまとめて統一感を出しました。生活感をできるだけ表に出さないようにしつつも、よく使う調理器具や調味料などは手の届きやすい場所に配置。見た目と使いやすさのバランスを大切にしています。
火元はIHを採用し、キッチンカウンターの素材もセラミックにしたので、毎日の料理や掃除もラクラクです。
また、リビングと一体化したような間取りなので、リビングにいる子どもたちを見守りながら料理ができます。さらに、キッチンを中心にした回遊動線も取り入れました。複数のルートでキッチンに出入りできるので、家事の時短にもつながるだけでなく、家族みんながキッチンをストレスなく使えるのもうれしいポイントです」
——冷凍レシピになくてはならない「冷蔵庫」についてもご紹介をお願いします
「キッチンにある冷蔵庫がリビングから丸見えだと、どうしても生活感が出てしまいますよね。そこでわが家のキッチンは、冷蔵庫をタイルの壁の裏側に設置できるように設計してもらいました。
調理中に食材や調味料をサッと取り出しやすい位置にあるのに、リビング側からは冷蔵庫が目に入らず、すっきりと整って見える!見た目と使いやすさ、どちらも叶えてくれるこのこの配置がとても気に入っています」
——冷凍庫の整理、収納で工夫していること、こだわっていることはありますか?
「冷凍庫を開けたときの見た目がスッキリするように、ファイルケースやブックエンド、冷凍庫用の収納ボックスなど、これまでいろいろためしてきました。でも、冷凍する食材って形がバラバラで、きれいに収まらないことが多く、かえって収納スペースが狭くなってしまったんです…。
その経験から、今はLサイズの冷凍保存袋を使った『ざっくり仕分け収納』に落ち着いています。
細かく整理整頓しすぎると、必要なものを探すために冷凍庫内を開けておく時間が長くなり、庫内の温度上昇により冷凍食材の傷みにもつながります。そこで、下味冷凍の肉・魚、冷凍野菜、冷凍調味料などざっくり分類して袋にまとめ、マスキングテープのラベルを貼るようにしています。見た目以上に使いやすくて、出し入れもスムーズですよ」
——これなら冷凍庫の中で探し物をすることはなくなりますね
「あとは、消費期限が近いものだけをまとめた『早く使う袋』を用意して、そろそろ使い切りたいなというものを見つけたら、すぐにそこへ移動するようにしています。おかげで、冷凍したまま“化石”になってしまうものがなくなり、食材の無駄が減って、冷凍庫の中身も把握しやすくなりました。
冷凍食材といっても永遠に保存できるわけではないので、冷蔵の生食材と同じように、きちんと消費スケジュールを管理するようにしています」
見た目と使いやすさを両立
——キッチンツールの収納のマイルールといえば?
「キッチンツールは、よく使うものと、たまに使うものをしっかり分けて収納するようにしています。
毎日使うフライ返しやおたま、トングなどのキッチンツールは、調理中でもすぐ手に取れるようにIHコンロ下の引き出しにまとめて収納。一方で、出番の少ない土鍋や大きめのお鍋、ホットプレートなどは、キッチンカウンターの向かい側にある収納スペースに。しまい込まずに、必要なときにすぐ取り出せる場所に置くようにしています。
使用頻度に合わせて収納場所を分けることで、毎日の家事がよりラクになりましたし、キッチン全体もすっきりと整ったように思います」
——お使いの食器の収納もご紹介をお願いします
「見た目と使いやすさを両立できるように、食器は扉付きの壁面収納にまとめてしまっています。食器はあまりたくさん持ちすぎず、撮影で必要なときはレンタルするようにしていますが、収納棚はお皿や調理器具などがたっぷり入っているので正直、ゴチャゴチャ(笑)。それでも扉を閉めてしまえば見えないので、キッチンで撮影するときや、急な来客があってもあわてずに済んで助かっています」
——食器はどんなものがお好きですか?
「和洋中、どんなジャンルの料理にも合わせやすい食器を選ぶようにしています。料理に影が落ちずきれいに撮影ができるので、リムなしのものが多いでしょうか。シンプルでナチュラル、それでいて少し遊び心や意外性のあるデザインが好きです。
最近は、イイホシユミコさんの器を少しずつ集めたり、HASAMI PORCELAINで購入したりしています。
昔は、華やかで格式高い食器や、質感にこだわりのある作家さんの器を集めていたこともあったのですが、実際には来客時ぐらいしか使う機会がなかったり、食洗機が使えなかったり…。そこで、今は、食洗機対応で毎日気兼ねなく使えるもの、日々の料理を引き立ててくれるものを選ぶようになりました」
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「仕事、育児、家事…とフル回転の毎日でも、家族との時間はなるべく多く取りたいですよね。以前マンションに住んでいたころのキッチンはコンパクトで、どうしてもキッチン=私だけの場所、になっていたように思います。でも、家を新築してキッチンにゆとりが生まれ、今では私が料理をしている横で夫が食器を洗ったり、子どもたちが自分のお皿を自分で準備するようになったり、家族が自然と集まる場所になったことが本当にうれしいです」と語る冷凍子ママさん。ご家族を、そして、たくさんのフォロワーさんを笑顔にする冷凍レシピは、ご自身が笑顔になれる大好きな場所から生まれているんですね。
(記事中キッチン撮影/冷凍子ママさん)

フーディストノートアンバサダー。冷凍生活アドバイザー(日本野菜ソムリエ協会)。SNSで紹介する冷凍テクニックや解凍不要の時短レシピが人気を集め、メディア出演も多数。著書に『食材ぜーんぶ残さず使い切り! 感動のてぬき冷凍レシピ』(KADOKAWA)。
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