
家庭で実現!お店級の味しみ&ホクホク「肉じゃが」を作るポイント5つ
こんにちは!かな姐です。
年度初めの4月!ということで、春から何かを始めたい!と思われている方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
暑くも寒くもない、ちょうどいい季節はとても短いので(最近は特にそう感じます)、貴重な1日を大切に過ごしていきたいですよね!
今回のお悩み:肉じゃがをお店みたいにおいしく作るにはどうしたらいい?
さて、そんな今回のお悩みはこちらを選んでみました。
肉じゃがですが、お店みたいに味しみしみのホクホクに作ることができません。どうしたらおいしく作れますか?
肉じゃがは家庭料理の代表格!おいしく作るポイントとは?
おいしい肉じゃがを作りたい!!
一昔前は、家庭料理といえば誰もが口をそろえて「肉じゃが!」と答えるような、家庭料理の代表選手的メニューという印象がありましたが、今はどうなのでしょうか。
わたしも過去に数えきれないほどの肉じゃがのレシピを考えてきましたし、家族のためにもせっせといろいろな味の肉じゃがを作ってきましたが、【味しみしみ】【ホクホク】にするためにはポイントがいくつかあります。
ポイント1:肉じゃがに適した食材選び
まずは使用する食材選びから。
肉じゃがに必要な食材は、
・じゃがいも(肉じゃがのじゃがの部分なのでこれがないと成立しないけど、たまにさつまいもや長芋などのレシピもある)
・肉(肉じゃがの肉の部分なのでこれがないと成立しないけど、代わりに他のたんぱく質で作ることもある:例えばツナ缶、さば缶)
・玉ねぎ(甘い味付けの肉じゃがを作る場合は必須。甘みとコクがでます)
の3つが基本的にはほぼ入っています。
ここに糸こんにゃくやにんじん、きぬさや、いんげんなどが入るレシピもありますが、個人的には糸こんにゃくは煮汁をからめてくれる材料としてあったらうれしい材料、にんじんは彩りや栄養的にはよくなるけど肉じゃがに入れるよりほかの調理法で食べたほうがにんじん自体のおいしさが引き立つので、わざわざは入れなくてもいいと思っている材料、きぬさや・いんげんも彩り要員なのでなくてもいいかなと思っている材料(※あくまでも個人的な感想です)。
あくまでも「おいしい肉じゃが」を作るためなので、今回は【じゃがいも・肉・玉ねぎ・糸こんにゃく】の4つの材料で作ることにします。
次に重要なのが食材の種類選び。
まずはじゃがいもの種類です。
ホクホク&ほろっとした食感なのは男爵ですが、煮崩れしにくいのはメークイン。
ちょっと煮崩れてるくらいがお好きな方もいらっしゃるとは思いますが、ちょっと失敗するとお箸ですくえないくらいぐずぐず煮崩れてしまうこともありますので、肉じゃがはメークインで作るほうが安心かなと思います。
玉ねぎは今の季節は新玉がおいしいですが、しっかり煮込むタイプの料理に使うなら古玉を。新玉で作ると水分が多いのでびしゃびしゃした仕上がりになり、さらに煮あがるころには溶けて消えてしまいます。
そして肉ですが、わたしは関西在住なので肉じゃがといえば牛肉を使います。これは国産牛バラの切り落としのお肉ですが、売り場でよくみて、肩ロース、バラなど適度な脂身がついているもの、なるべくうす~い薄切りになっているもの(たまに分厚いのが混じってるパックがあるので)を選びます。アメリカ産の牛肉も臭みがなく、コクがあっておいしいのでおすすめしますが、オーストラリア産の肉はエサが日本やアメリカとは違うため、お肉の独特なにおいが苦手な方もいらっしゃるかもしれませんのでご注意ください。
牛肉ではなく豚肉を使う場合なら肩ロースの切り落としか、脂っこさが気にならなければバラの薄切りのお肉がよいと思います。いずれも分量通りの量を使います。
糸こんにゃくは、あく抜き不要のものを使用しましたが、あく抜きが必要なものであれば、事前にゆでます。
今回はおだしやめんつゆ、だしの素などを使わずに煮ていくので、素材自体のおいしさがおだしとなるため、食材選びが重要になってきます。
では作っていきましょう。
ポイント2:しっかり炒めて旨味を引き出す
今回はフライパンを使って肉じゃがを作っていきます。
なぜかというと、しっかり炒めてから煮込みたいので。
しっかり炒めることで、余分な水分が抜けて旨味が凝縮され、素材の甘みが充分に引き出されます。
なのでこのくらい、焦げ目がうっすらついてくるくらい炒めてください。
付きっきりで木べらでかき混ぜる必要はなく、たまに焦げないように場所を移動させてあげながら炒めるイメージです。
玉ねぎからもじゃがいもからも甘くていい香りが漂ってきます。
最後に糸こんにゃくも入れて、こんにゃくの余分な水分を飛ばすために炒めます。
今回のこんにゃくは下ゆで不要のものを使いましたので、長さだけカットして水洗いし、ざるでしっかり水気を切ったものです(下ゆでが必要なものの場合は、あらかじめゆでておいてください)。
ポイント3:牛肉は広げて蒸し焼きに
ここで牛肉を手で広げながら、なるべく重ならないように全体にのせます。
砂糖、しょうゆを全体に回しかけます。
ポイント4:調味料を均一に行き渡らせる
ふたをして、このまま15分くらい煮込んでいきます。途中何度か(2~3回くらい)ふたをとって木べらでかき混ぜ、全体に調味料の味が行き渡るようにします。
これは10分くらい煮たところです。
水もおだしも入れていませんが、調味料の水分+素材から出た水分だけでちゃんと煮汁ができるので、焦げ付くこともありません。
15分後です。まだこれだけ煮汁が残っていますが、ここからは冷ます工程に入ります。
ポイント5:煮物は冷ますことで味をしみ込ませる
煮物は冷ますことで味が中までキュッと染み込んでいきますので、必ず冷ますという工程が必要なのです。
火を止めて20分くらい、このまま放置しておきます。
食べるときに再び温め直し、盛り付けます。
味しみしみのホックホクの肉じゃがの完成です。
お店みたいな肉じゃがを作るためのポイントまとめ
ではおさらいです。お店みたいにおいしい肉じゃがを作るポイント5つ!
- じゃがいもはメークイン、肉は適度に脂身がある部分で薄切り、玉ねぎは新玉より古玉
- 鍋ではなくフライパンを使い、煮る前にしっかり野菜を炒める
- 肉は炒めず、じゃがいもの上で蒸すことでやわらかく仕上げる
- 水やだし汁を使わず、素材から出てくる水分を使って煮ることで、味がぼやけない
- 煮込んだ後は必ず冷まし、冷ますことで中まで味をしみ込ませる
おふくろの味!「昔ながらの甘辛肉じゃが」レシピ
では最後に今回の肉じゃがのレシピです。
分量
4人分
材料
- じゃがいも(メークイン)…500g
- 玉ねぎ…1個
- 糸こんにゃく…1袋(あく抜き不要のもの 180g)
- 牛バラ切り落とし…250g
- 油…大さじ1
- A 砂糖…大さじ2~3
- A しょうゆ…大さじ4
作り方
1. じゃがいもは皮をむき、3~4cmサイズに切って水にさらしてざるにあげる。玉ねぎはくし形に切り、こんにゃくはよく洗い、ざるにあげて長さを短く切る。
2. フライパンに油をひき、じゃがいもと玉ねぎを炒める。7~8分ほど、じっくり焦げ目がつくまで炒めたら、糸こんにゃくを入れてさらに2分炒める。
3. 2を均等にならし、その上に牛肉をなるべく重ならないように広げて入れる。Aを回しかけ、ふたをして弱火で15分ほど煮る。途中3回くらい、ふたを取って全体を混ぜ、調味料が均等に行き渡るようにする。
4. 火を止め、そのまま20~30分ほど冷まし、味をしみ込ませる。
甘辛味が人気!シンプルだからこそおいしい肉じゃが
今回作る前に、味付けをどうするかかなり悩んだのですが(わたしは普段、甘い調味料を入れずに作る肉じゃがが好きなので→井上かなえ/肉じゃが で検索すると出てきます)、調べれば調べるほど甘い肉じゃがのほうが人気があるようなので、今回は甘辛い昔ながらの肉じゃがの味付けにしてみました。
酒もみりんも使いませんが、使わないからこそシンプルで、素材の味がいき、味付け迷子になりにくいレシピです。
ぜひお試しくださいね。