![野菜のプロ・青髪のテツが教える!おいしい野菜の選び方・保存方法](https://foodistnote.recipe-blog.jp/wp-content/uploads/2025/02/05160320/20250124_140608-1-20250128091327-20250128091329-20250205160319-20250205160320-960x720.jpg)
「もやし」はこの“ひと手間”で長持ち!じつは冷凍もOK?八百屋が選び方・イチオシの食べ方を直伝
こんにちは。
スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。
今回は「もやし」についてご紹介していきます。
もやしは他の野菜と違って、工場で栽培されていて生産量が一定なため、値段が安価でしかも安定しているという特徴があります。
よくもやしは節約の味方なんて言われますが、本当に安いですよね。
よく購入するご家庭も多いと思いますので、今回はもやしについてのあれこれをご紹介していけたらと考えました。
それでは、まずは鮮度がよくおいしいもやしの選び方からご紹介していきます。
おいしいもやしの選び方
もやしは工場で栽培されていて、品質に個体差はほぼないのですが、流通時の温度管理やお店での保存状態がよくないのか、たまに鮮度がわるいものが陳列されていることがあります。
そのようなものに当たらないように、以下のポイントを押さえて選ぶとよいですよ。
・茎が白い
・触るとパリッとしている
・消費期限が長い
それぞれ詳しくご紹介していきます。
茎が白い
もやしを選ぶときは、茎の色を確認しましょう。
もやしは傷んでくると茎の色が白から半透明になったり、茶色や黒く変色します。
そのようなもやしが陳列されていることはあまりないのですが、私がお店で働いているときに、もやしが納品されたタイミングで半分くらい変色していたことがありました。
結果的に流通時の温度管理が悪かったみたいなのですが、私が発見しなかったらそのまま販売されていました。
あまりないケースですが、念の為チェックしてから購入した方がよいと思います。
触るとパリッとしている
次にもやしの袋をやさしく触ってみて、感触をチェックしましょう。
鮮度のよいもやしは袋ごしに触るとパリッとした感触をしています。
もやしの袋は真空状態なので、陳列されてすぐであれば触るとパリッと硬さがあります。
陳列から時間が経つと袋に空気が入ってしまってハリがなくなることがあるので、感触をチェックするとよいですよ。
消費期限が長い
最後にもやしの消費期限をチェックしましょう。
基本的に野菜は消費期限が表記されていないのですが、もやしは水分量が多く傷みやすい野菜であるため、消費期限を記載するようになったようです。
お店は消費期限の管理をしているので、消費期限がきれたもやしが販売されていることはほぼないと思いますが、消費期限の新しいものと古いものが同時に販売されていることは多々あります。
もやしの消費期限は製造から2〜3日で設定されているので、当日に使いきれないときは、消費期限の新しいものを購入した方が無難でしょう。
ぜひこの3つのポイントをチェックしてみてくださいね。
もやしの保存方法
先にもご紹介した通りもやしには消費期限があるのですが、正しく保存しないと消費期限よりも早く傷んでしまう場合があります。
もやしが傷みにくくなる保存方法をご紹介するので、参考にしてくださいね。
冷蔵保存の場合
1. もやしの袋に爪楊枝で穴を開ける。
2. 冷蔵庫のチルド室で保存する。
もやしは真空状態のまま保存すると呼吸ができずに傷みやすくなってしまうので、穴を開けてから保存する方法がおすすめです。
また、もやしは野菜室ではなくチルド室で保存しましょう。
もやしの最適保存温度は0℃。野菜室だともやしにとって暑すぎるので、傷みが早くなります。
そのため、チルド室のスペースに余裕があればチルド室で、チルド室が難しければ冷蔵室で保存しましょう。
冷蔵保存した場合は消費期限を守って使い切ってくださいね。
冷凍保存の場合
もやしは冷凍保存も可能です。買った状態のまま冷凍庫に入れるだけでもよいのですが、冷凍したもやしの臭いが気になるという方は、以下の方法で保存しましょう。
1. もやしを袋から取り出して流水でしっかり洗う。
2. もやしについた水分をしっかり拭き取る。
3. 冷凍可能な保存袋に入れて冷凍庫に入れる。
もやしは洗浄されてから袋詰めされているので基本的に洗浄は不要な場合が多いのですが、どうしても臭いが気になる方はこちらの方法で冷凍してみてくださいね。
冷凍したもやしの保存期間はおよそ1か月です。
料理に使う場合は、自然解凍してしまうと食感が大きく変わってしまい食味が悪くなるので、必ず凍ったまま加熱調理してください。料理や炒め物にするとおいしくいただけますよ。
もやしの豆知識
もやしの豆知識をご紹介します。
「もやしには全く栄養が含まれていないから食べても意味がない」という話をたまに聞きますが、これは嘘です。
もやしには、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、葉酸、食物繊維、たんぱく質、アスパラギン酸などのさまざまな栄養素が含まれているんです。
たしかに他の食品に比べて突出して多く含まれている栄養素はないので、「もやしは栄養素的にすぐれた食品だ」とはいえませんが、「もやしには全く栄養が含まれていない」という話は嘘と言えるでしょう。
また、もやしは他の野菜と比べてもとてもヘルシーな野菜で、その中でもちゃんと上記の栄養素が含まれているため、ダイエット中には特は重宝される野菜です。
ある程度食べないと満足できないけどダイエットがしたい、という方は、もやしでかさ増しして満腹感を高める方法がおすすめです。
※「もやししか食べない!」みたいな極端なダイエットはやめてくださいね
おすすめのもやしの食べ方
私が個人的に好きなもやしの食べ方は「もやしの豚肉のっけ蒸し」です。
超簡単なのに、超おいしいくて、そしてとてもリーズナブルに作ることができます。
調理時間
10分
分量
2人前
材料
豚バラ肉…200g
もやし…1袋
卵…1個
青ねぎ…適量
こしょう…適量
ポン酢…適量
作り方
1. こしょうをふった豚肉をもやしの上にのせる。
2. ラップか蓋をし、電子レンジ(600W)で6分間加熱する。
3. 卵黄、青ねぎ、ポン酢をかけたら完成。
電子レンジの加熱時間は目安なので、豚肉に火が通っているか確認し、加熱が足りなさそうなら再度加熱してください。
もっと簡単に安く作ろうと思ったら、青ねぎ、卵はなくても大丈夫。
ポン酢だけでなくガーリックソースやごまダレでもおいしくいただけるので、色々試してみてくださいね。
最近の野菜トピック
キャベツの価格高騰が話題ですね。
野菜が高騰したとき、農家さんが負担する経費(機械設備、ガソリン代、人件費、肥料)が高くなっていることが原因と思われがちですが、野菜の価格は農家さんが負担している経費とは関係なく決まっています。
野菜は需要と供給のバランスで値段が決まっているので、流通量が少なくなればそれだけ高くなるんです。
今回キャベツが高くなっている理由は、去年の夏の猛暑や台風の影響、それから12月に入って低温で雨が少なかったことなどが原因です。収穫量が減った結果、需給のバランスで高くなっているようです。
他の野菜もキャベツほどではないですが高値が続いていますね。
農家さんは苦労されているので、余裕のある方はぜひ購入して応援してほしいところですが、家計をやりくりする消費者の立場で考えると辛いという方が多いと思います。
節約しないといけないという方は、工場で栽培されているもやしや豆苗は流通量が一定であるため、価格も安く安定しているので、これらの野菜を選択していきましょう。
先に伝えたように野菜の値段は需給のバランスで決まるので、流通量が増えればそのうち下がります。それぞれの家庭にあった方法で乗り切っていっていただけたらと思います。
また次回の連載で!最後まで読んでいただきありがとうございました。