野菜のプロ直伝!「新じゃが」の基本・豆知識・おすすめの食べ方
こんにちは。
スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。
今回は「新じゃが」についてご紹介していきます。
新じゃがは春〜初夏が旬の野菜で、3〜7月頃まで市場に流通する野菜です。
普通のじゃがいもと違って皮が薄く、実は水分が豊富でやわらかくておいしいですよね。
それでは早速、おいしい新じゃがの選び方からご紹介していきます。
おいしい新じゃがの選び方
鮮度がよくおいしい新じゃがの選び方をご紹介します。
新じゃがを選ぶときは、以下の4つのポイントをチェックしてください。
・芽が出ておらず、緑色に変色していない
・硬さがある
・重量感がある
それぞれ詳しくご紹介していきます。
皮の状態に注目
新じゃがを選ぶときは、最初に新じゃがの「皮の表面」に注目しましょう。
通常のじゃがいもも同じなのですが、ソラニンやチャコニンという毒素は「じゃがいもの芽」や「緑色に変色した部分」に含まれているので、食べてはいけません。
特に新じゃがは普通のじゃがいもよりも緑色に変色するのが早いです。
芽が出ていないものや、緑色に変色していないものを選ぶようにしてくださいね。
硬さに注目
次に新じゃがの「硬さ」を確認しましょう。
新じゃがは鮮度が落ちてくると、水分が抜けてふにゃふにゃとしてきます。
触ってみたときにしっかりとした硬さがあるものであれば、鮮度がよい証拠。
硬さのあるものを選ぶようにしましょう。
重さに注目
最後に新じゃがの「重さ」をチェックしましょう。
上の項目で書いたことと同じですが、乾燥して水分が失われていくと軽くなっていきます。
また、中が空洞化している場合も軽くなるので、重量感があるものを選ぶようにしましょう。
新じゃがの保存方法
新じゃがは光の当たらない冷暗所に保存してください。
光にあたると皮が緑化し、有毒物質が生成されてしまうためです。
早速、新じゃがの具体的な保存方法をご紹介していきます。
冷暗所で保存する場合
冷暗所で保存する方法についてご紹介します。
紙袋に入れたり、新聞紙に包んだりすることで湿度の調整ができ、光も遮ることができます。
保存場所は常温の冷暗所がベストですが、室温が高い場合は冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
この方法での保存期間は2週間程度ですが、あくまで目安。
野菜は生きているので傷む速度も全て同じというわけではありません。水溶性の栄養素は時間が経つにつれて失われていくので、なるべく早めに食べきるようにしましょう。
冷凍保存する場合
新じゃがは冷凍保存も可能です。以下の方法で保存しましょう。
5. 冷凍庫に入れる
冷凍した新じゃがの保存期間はおよそ1ヶ月です。
料理で使う場合は、凍ったまま加熱調理しましょう。
そのまま揚げてフライドポテトにしたり、チーズをかけて焼いたりしてもおいしいですよ。
中途半端に解凍すると食感が変わってしまうので、注意してくださいね。
新じゃがの豆知識
新じゃがの豆知識をご紹介します。
新じゃがには通常のじゃがいもよりもビタミンCが豊富に含まれています。その他にもビタミンB群、ミネラルなども多く含まれています。
栄養の多くは皮と実の間に含まれているため、皮ごと食べることでしっかりと栄養を摂取することができます。
通常のじゃがいもは皮をむいて食べることが多いですが、新じゃがは皮が薄く食べやすいことが特徴。無理なくおいしく栄養を摂取できます。
ぜひ新じゃがを食べるときは、皮ごと召し上がってくださいね。
おすすめの新じゃがの食べ方
私が個人的に好きな新じゃがの食べ方はオーブンポテトです。
皮までおいしく食べられるので、ぜひ試してみてくださいね。
調理時間
10分(加熱時間をのぞく)
分量
2人前
材料
新じゃが…3個
オリーブオイル…大さじ1
塩こしょう…適量
作り方
1. 新じゃがをよく洗い、皮付きのままくし切りにする。
2. 切った新じゃがをクッキングシートの上に並べ、オリーブオイルをかける。
3. 200℃に余熱したオーブンで30分間焼く。焼きあがったあとに竹串がスッと刺さらないようであれば、さらに焼く。
4. 塩こしょうをかけて完成。
お好みでケチャップやソースをつけてくださいね。
最近の野菜トピック
徐々に気温が高くなり、夏野菜がおいしい季節になってきましたね。
少し野菜の価格のお話をしようと思います。
国産のオクラやとうもろこしが徐々に出回ってきていますが、まだ値段は高めです。
これらの流通量のピークは7月なので、そのくらいになると100円前後で販売されます。
その時期まではピーマンやなす、ズッキーニなど、価格が手頃な野菜を炒め物に入れたり、夏野菜カレーに入れたりして楽しむのがいいのかなと思います。
トマトもおいしい時期になってきます。サラダやトマトスープにしていただくのもおいしいですよね。
これからが旬の夏野菜をたくさん食べていただけるとうれしいです。
また次回の連載で!最後まで読んでいただきありがとうございました。