どんな料理に使える?洗い方は?「さらし」でキッチンの使い捨てを減らそう
使い捨てを少しでも減らしたくて使っています
——かめ代。さんがさらしをお使いになったきっかけを教えてください
「ガーゼやさらしは実家の母が料理で使っていて、子どもの頃からいつも家の台所にある身近な存在でした。自分で料理をするようになってからも、調理のしやすさはもちろん、使い捨てを少しでも減らしたくて使い続けています。繰り返し使えるので、大切な道具の1つという感じで愛着もわいてきますよ」
——とくにファブリック類は、長年使い込んで出てくる風合いも素敵ですよね。そんなさらしですが、実際にどんな料理でお使いになっていますか?
「さらしで出汁をこすのに使ったり、野菜の水気をとったりするのは定番の使い方でしょうか。ほかにも、水に濡らして熱々のおにぎりを握ったり、ゆでたじゃがいもの皮をむいたり、刻んだキャベツや輪切りきゅうりの塩もみをしたりするときにも本当に優秀です」
——かめ代。さんのご自宅のキッチンにもさらしが吊るしてあるそうですね!
「さらしは薄いので乾きが早く、すぐにまた使えるのもいいところ。我が家のキッチンの窓辺にもいつも洗ったさらしを吊り下げています。
じつはさらし好きが高じて、干しながら収納できるようにループを縫いつけた私のオリジナルの『料理用さらし』も作ったんです。食材に安心して直接触れられるように、無蛍光・無漂白のさらし布で、丁寧に縫製していただいた綿100%の国産品です」
さらしの洗い方や交換の目安は?かめ代。さんに聞きました
——使ったさらしはどうやって洗っていますか?
「ふだんは食器や調理器具を洗うのと同様に、食器用洗剤で手洗いして干すようにしています。包丁やまな板のように、料理に使ったらすぐに洗って干すのが基本。シミなどとれにくい汚れがついたときは、酸素系漂白剤に浸けてお手入れしています。お使いのさらしの説明書も確認してみてください」
——長く使えるさらしですが、何を目安に新しいものに交換していますか?
「私は、布自体が裂けたら交換しています。手洗いすると布の傷みも少ないためとても長持ちしますよ」
——使い古したさらしのおすすめの活用法を教えてください!
「3cm角くらいに小さめにカットして容器に入れておき、お弁当や朝ごはんの卵焼きを焼くときに卵焼き器に油をなじませるのに使っています」
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「さらしは手の中にキュッと収まるほどに小さくて軽いのに、1枚で何役もこなしてくれて、我が家のキッチンにはもう欠かせない存在です」という、かめ代。さん。サステナブルなのはもちろん、日々の料理をおいしくしてくれる道具としても、あらためてさらしのよさを見直してみませんか。
(撮影/かめ代。さん)
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かめ代。(料理家)(@kameyogohan)
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