リフォームとDIY、100均アイテムでセンスよく!築40年のキッチンのbefore、after~森崎繭香さんの「世界一楽しいわたしの台所」

リフォームとDIY、100均アイテムでセンスよく!築40年のキッチンのbefore、after~森崎繭香さんの「世界一楽しいわたしの台所」
気になるあの人に、お気に入りのキッチンをご紹介いただく「世界一楽しいわたしの台所」。今回は、お菓子・料理研究家の森崎繭香さんのお店「one's daily」のキッチンが登場。わが家にも使えるヒントや暮らしがもっと楽しくなるコツ、見つかるかもしれませんよ。
フーディストノート
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2019/03/01
2022/10/26
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森崎繭香さんの「世界一楽しいわたしの台所」

昭和なキッチンを大改造

「ヒトとワンコが毎日いっしょに食べられる、無添加おやつとごはんのお店」をコンセプトにオープンした「one’s daily」。森崎さんとスタッフのみなさんが毎日立つそのキッチンは、築40年以上、昭和すぎるアパートの一室をとってもセンスよくリノベーションしたものなんです。

菓子製造業の許可を得るため、床や壁の素材なども保健所の基準を考慮しつつ進めたキッチンの大改造。お店のキッチンということもあり、まずは実用性を重視したたそうです。「なるべくコストを抑えながら、掃除のしやすさ、耐久性を追求した結果、ほぼ業務用厨房機器に。見た目のシンプルさも、作業台やシンクなど多少乱暴に扱っても大丈夫なところも、気に入っています」

全体をシルバー、黒、そしてウッディなこげ茶色の3色でコーディネート。「壁は黒だと暗くなりすぎるので、ダークグレーの壁紙を貼ってもらいました。窓枠などは白かったので自分で塗りました。壁に使った石膏ボードの穴をパテで埋めるのは、なんだかアイシングしてるみたいでしたね(笑)」と、初めてのDIYにもチャレンジした森崎さんです。

それまであったシンクや湯沸かし器を取り外して、業務用の二層シンクに変更。「そのシンクの右上と左上にIKEAの網棚を取り付けたのが大正解でした。フードプロセッサーやサラダスピナーなど、細かい部品のあるものを棚の上で乾燥させておくのに便利です」

網棚には、S字フックで粉ふるいや計量カップなどよく使うツールたちを吊るす収納ができるのも◎。ハンドソープ入れも、壁付けタイプを使って省スペースに。

ちなみに、こちらがリフォーム前の昭和感あふれるキッチン。「この湯沸かし器が壊れていて、水か熱湯、の二択状態で。予算の都合で、一瞬そのままいこうかと思いましたが、新しいものに取り替えて良かったです。そのままだったら、スタッフからのブーイングがすごかったと思います(笑)」

「one’s daily」のInstagramには、徐々にキッチンが生まれ変わり、森崎さんがDIYする写真もアップされていますよ。

火力も文句なし、男前なガスコンロ

二口のガスコンロは、じつは家庭用のコンロ。「業務用は五徳が重かったりと掃除がたいへんなのですが、このリンナイの Vamo.(バーモ)なら掃除もしやすく、業務用さながらの火力もあって選びました」。男前なデザインが、業務用キッチンにもなじんでますよね。

「魚焼きグリルがないので、グリルマストの方にはおすすめできませんが、火力は十分ですし、なによりカッコイイので気に入っています。リフォーム業者さんも興味津々で見入っていました」

毎日使う道具たちの特等席

作業スペース台前の壁には、壁付けのIKEAの棚をDIYで取り付け、毎日使うボウルやお菓子の型を見せる収納。取り出しやすく、迷子にもならない、まさに特等席ですね。「なかでも、柳宗理のステンレスボウルがお気に入りです。形も美しく、撮影のときにも褒められることが多い道具のひとつです」

ちなみにこの棚、森崎さんがご自身で苦労して取り付けたものの、「天井からきちんと測って付けたのですが、その天井が曲がっていたおかげで曲がってしまって…。別件で立ち寄ったリフォーム業者さんに泣きついて、下の段はお願いしました(笑)」とのことです。

業務用キャビネの中は、100均の収納BOXで整理

こちらは、あわせて3台セットした業務用のステンレスキャビネットの1つ。抜き型、マフィン型やマドレーヌ型、口金と絞り袋、プリンカップ、パイレックスの小さなボウルなど細かなものを、100円のケースやBOXで整理してあります。「とくに口金やクッキー型などはごちゃごちゃしがちなので、小さく区切られた仕分けボックスに収納しています」と森崎さん。下段に入ったグレーのBOXは、ダイソーで見つけたものとか。この渋めの色合いは高見えしますね!

ケースはすべてテプラを貼って、中身がひと目でわかるように。スタッフのみなさんも使う共用キッチンだけに、収納はわかりやすさもとくに重要です。「このグレーのBOXを買ってきたのも、テプラを貼ったのもスタッフで、ほとんどスタッフが収納のルールを決めてくれているんです」

ちなみに、同じグレーのBOXは食材収納用のキャビネにも並び、「粉類」「砂糖・はちみつ」などの分類で、口をクリップで閉じた袋がそれぞれ入っています。「自宅では粉類も専用タッパーに1kgずつ入れていましたが、お店だと開封済みのものもすぐになくなるので、袋のまま保存しています」

ワンコ型のかわいいクッキー、そのモデルになったのは…

愛犬に食物アレルギーの疑いがあったことをきっかけに、“ワンコのごはん”を手作りするようになった森崎さん。「ふだん自分が手作りしている愛犬のごはんやおやつは、当然ながら自分が食べてもまったく問題ないもの。そんな風に安心なごはんが、気軽に手に入ったらいいのになあと思ったのが、このお店のスタートでした」

現在、「one’s daily」の商品は、クッキー、ボーロ、ドライフルーツ、ジャーキーなど11種類。「何度も何度も試作をして、自分が食べても、ワンコが食べてもおいしくて体にやさしいもの、を目指しました」と森崎さん。ワンコ型のかわいいクッキーは、森崎さんの愛犬・陸くん(お店の宣伝部長なんです)をモデルにデザインしたものとか。

「ワンコが食べることを考えると砂糖や油は限りなく減らしたいですし、ナッツ類はNG。とはいえ、“ヒトとワンコがいっしょに食べる”ことをコンセプトにしているので、食感や味の部分で商品開発にはとても苦労しました」。試作を繰り返し生まれたボーロやクッキーなどを取材チームもいただいたのですが、素材の甘さ、おいしさをしっかり感じられて、食感もよく絶品!おやつはもちろん、ワインなんかと合わせてもよさそうでしたよ。

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「ボーロ類をやわらかく作ったり、クッキー類を食べやすいように薄く作ったりすると、輸送中につぶれてしまったり、割れてしまったり…。味や素材以外にも、難しい点はいろいろあります」と森崎さん。これまでのお仕事とはまた違った悩みがあるようです。「まだまだよりよくしていくため、スタッフと一緒に改善を繰り返しながら前に進んでいる最中です!」。試作中という新作の数々が、one’s dailyのラインナップに加わるのが本当に楽しみです!

森崎繭香さんプロフィール

▼森崎繭香さんのmyレシピブック
http://www.recipe-blog.jp/profile/mayucafe

フードコーディネーター、お菓子・料理研究家。料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。レシピ本の出版を中心に、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオへの出演など幅広く活動中。お菓子からふだんの食事まで、身近な材料を使った家庭でも作りやすいレシピが人気。『米粉で作る うれしい和のおやつ』(立東舎)、『小麦粉なしでつくるたっぷりクリームの魅惑のおやつ』(日東書院本社)、『野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル』(河出書房新社)ほか、著書多数。

▼森崎繭香さんオフィシャルサイトを見る
https://mayucafe.com/
▼森崎繭香さんのInstagramを見る
@mayucafe

★info
森崎さんの「one’s daily」では、森崎さんとスタッフのみなさんが1つ1つ手作りした、人もワンコも一緒に食べられる無添加のお菓子やごはんをお取り寄せできます。くわしくは「one’s daily」をチェック。

あの人気料理家さんのプライベートキッチンも登場♪

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2012年7月~2017年9月のバックナンバー
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