「白菜」は冷凍するとおいしくなる?黒い斑点って?アレコレを八百屋が直伝
こんにちは。
スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。
今回は「白菜」についてご紹介していきます。
白菜は年中お店に並んでいるので、いつが旬かわからない方もいるかもしれませんが、寒くなってくるこれからの季節が旬です。
冬の白菜は寒さから身を守るために糖分を蓄えるので、甘味が増して格別においしくなりますよ。
それでは、まずは鮮度がよくおいしい白菜の選び方からご紹介していきます。
おいしい白菜の選び方

鮮度がよくおいしい白菜の選び方をご紹介します。
鮮度のよい白菜の見分け方は以下のポイントをチェックしてくださいね。
・ずっしりと重みがあるもの
・断面が平らで盛り上がっていないもの
・葉が隙間なく詰まっているもの
それぞれ詳しくご紹介していきます。
ずっしりと重みがあるもの

白菜は水分を多く含む野菜なので、持った時にずっしりと重みがあるものほど、水分が抜けずにみずみずしい証拠です。
断面が平らで盛り上がっていないもの

また、1/2や1/4にカットされたものを選ぶ際は、断面をよく見てください。
カットしてから時間が経つと、成長しようとして中心部分が盛り上がってきます。断面が平らなものは、カットしたばかりで鮮度がよい証拠です。
葉が隙間なく詰まっているもの
また、葉の巻きがしっかりしていて、隙間なく詰まっているものは、生育状態がよくおいしい白菜です。
白菜の保存方法
冷蔵保存の場合
ここからは白菜の保存方法についてご紹介していきます。
カットされていない、丸ごとの白菜の場合
新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れ、できるだけ立てて保存しましょう。
使う時は包丁で切らずに、外葉から使っていくことで長持ちさせることができます。
丸ごとの場合は常温の冷暗所での保存で大丈夫です。
保存期間の目安は2〜3週間ほどです。
カットされている場合

全体をキッチンペーパーで包み、ラップでぴっちりと包んで保存します。
まるごとの場合と違って、内側の葉から使っていってください。成長を止めることができるので、多少長持ちさせることができます。
ただし、カットされている白菜はそもそも鮮度が劣化しやすいため、なるべく早く使い切りましょう。
カットした白菜の最適保存温度は0〜5℃なので、冷蔵庫の冷蔵室での保存がおすすめです。野菜室だと白菜にとって暑すぎて傷みが早くなるので、スペースに余裕があれば冷蔵室で保存しましょう。
冷蔵保存した白菜の保存期間は、およそ1週間です。ただし、保存期間はあくまで目安。野菜は収穫後も生きているので、傷む速度は全て同じというわけではありません。また水溶性の栄養素は時間が経つにつれて失われていくので、なるべく早めに食べきるようにしましょう。
冷凍保存の場合

白菜は冷凍保存も可能です。以下の方法で保存しましょう。
1. 白菜を洗い、食べやすい大きさにカットして水気をよく拭き取る。
2. 冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、冷凍庫へ入れる。
冷凍した白菜の保存期間はおよそ1か月です。
冷凍した白菜を料理に使う場合は、必ず凍ったまま加熱調理してください。自然解凍してしまうと、食感が大きく変わってしまい食味が悪くなります。みそ汁やスープにするとおいしくいただけますよ。冷凍することで繊維が壊れているので、味がしみ込みやすく、煮込み料理にも最適です。
白菜の豆知識

白菜の豆知識をご紹介します。
白菜の白い部分や葉に、黒い斑点がついているのを見たことはありませんか?
「カビかな?」「病気かな?」と思って避けてしまう方もいるかもしれませんが、じつは「ゴマ症」と呼ばれるもので、食べても全く問題ありません。
これは白菜が肥料を多く吸いすぎたり、ストレスを感じたりした時に現れるポリフェノールの一種です。
むしろ、活発に栄養を吸収した証拠でもあるので、安心して食べてくださいね。
おすすめの白菜の食べ方

私が個人的に好きな白菜の食べ方は「白菜ステーキ」です。
調理時間
5分
分量
1人前
材料
・白菜…1/4個
・バター…約10g
・塩こしょう…適量
手順
1. 白菜の芯がついている状態で水洗いをし、キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取る。
2. フライパンを中火で熱してバターを入れ、バターが溶けたら白菜の断面を下にして入れる。
3. 動かさずにじっくり焼き、こんがりときれいな焼き色がついたら裏返し、もう片方の断面も同様に焼く。
4. 両面に焼き色がついたら、弱火にしてフタをし、そのまま5〜8分ほど蒸し焼きにする。
5. 芯の部分に竹串などがスッと通るまでやわらかくなったら、全体に塩こしょうをふって完成。
この時期の白菜には自然な甘味があり、こんなシンプルな料理でもおいしくいただけます。
物足りない方はベーコンを先に炒めて、その油を使って白菜を焼いて、たっぷりのベーコンをのせて一緒に食べるというのもおいしいです。
試してみてくださいね。
最近の野菜トピック
最近は気温がグッと下がり、白菜をはじめとした冬野菜が甘味を増しておいしくなっています。
白菜、長ねぎ、大根、にんじん、ほうれん草、キャベツなど冬の野菜は、寒さに当たると凍らないように自ら糖分を作り出す性質があるんです。
この時期だけの濃厚な味わいを、ぜひ楽しんでくださいね。
また次回の連載で!今年も1年間、ありがとうございました。

