
「バナナ」の常温保存はNG!猛暑でも“2週間持つ”保存のコツを八百屋が伝授
こんにちは。
スーパーの青果部歴10年の青髪のテツです。
今回ご紹介するのは「バナナ」について。
早速、鮮度がよくおいしいミニトマトの選び方からご紹介していきます。
おいしいバナナの選び方
鮮度がよくおいしいバナナを見分けるときは、以下のポイントをチェックしてくださいね。
・全体的に黄色い
・軸が太い
・シュガースポット(黒い斑点)がない
・形が丸くずんぐりしている
それぞれ詳しくご紹介していきます。
全体的に黄色い
まず、全体的に黄色く、緑色の部分が少ないものを選びましょう。
緑色の部分が多いバナナは熟しきっておらず、甘さが足りないことがあります。
軸が太い
次に、軸が太くしっかりしているものを選びましょう。軸が細いものは、養分が十分に届いていない可能性があります。
シュガースポット(黒い斑点)がない
先ほどの画像のような「シュガースポット(黒い斑点)」が出ているバナナは熟しているサインです。
あまりに多いものは過熟していて長持ちしない可能性があるので、すぐに食べ切らない場合は、まだシュガースポットがでていないものを選ぶのがおすすめです。
形が丸くずんぐりしている
最後に、形が丸くずんぐりしているバナナは、栄養がしっかり詰まっていておいしいことが多い傾向にあります。
バナナの保存方法
ここからはバナナの保存方法についてご紹介していきます。
バナナは基本的に冷蔵庫の野菜室で保存することをおすすめします。
常温で保存する方が多いと思いますが、じつは野菜室で保存した方が長持ちするためです。
それだと「冷蔵室での保存でもよいのでは?」と思われるかもしれませんが、冷蔵室だとバナナにとって寒すぎるので、低温障害が早く起きてしまいます。スペースに余裕があれば野菜室で保存してくださいね。
バナナを冷蔵保存する時は、以下の手順で進めましょう。
冷蔵保存の場合
1. バナナを1本ずつにバラす。
2. 1本ずつラップを巻く。
3. 冷蔵庫の野菜室に入れる。
冷蔵保存したバナナの保存期間はおよそ2週間です。
野菜室で保存した場合でも、低温障害を起こして徐々に皮が黒くなっていきます。
ですが、もし皮が真っ黒になっても中身は無事なので、安心してください。
とはいえ、生鮮食品は個体によって傷む速度が全て同じというわけではありません。
ものによっては確実に2週間持つとも言い切れないので、なるべく早めに召し上がってくださいね。
冷凍保存の場合
バナナは冷凍保存も可能です。以下の方法で保存しましょう。
1. バナナの皮をむく。
2. 保存袋に入れる。
3. 保存袋の空気をしっかり抜いて、冷凍庫に入れる。
冷凍したバナナの保存期間はおよそ1か月です。
半解凍してそのまま食べてもおいしいですし、加熱調理してデザートにしてもおいしくいただけますよ。
バナナの豆知識
バナナの豆知識をご紹介します。
“バナナの先端は農薬がたまっているから食べずに捨てた方がよい”という噂がありますが、これは誤りです。
これは昔テレビで報道された誤情報が一人歩きしているようなのですが、バナナの出荷をしている大手のDoleの公式サイトにも「バナナは部位によって農薬が濃い箇所があるということはありません」と記載されています。
せっかく買ったバナナを、安心してすべて無駄なく食べていただけるとうれしいです。
最近の野菜トピック
猛暑や長雨の影響で、夏野菜の価格が高騰しているというニュースをよく目にします。
特に、トマトやきゅうり、ピーマンなどの果菜類は、高温による生育不良や「焼果」と呼ばれる直射日光による被害で、収穫量が減り価格が上がっています。
家計への影響も気になりますが、野菜は私たちの健康には欠かせません。
もし価格が高騰している場合は、比較的安価なもやしやきのこ類、工場野菜の豆苗やもやしなどをうまく取り入れて、おいしく健康的な食生活を送りましょう。
また次回の連載で!最後まで読んでいただきありがとうございました。