閲覧注意のリアルさ!ハロウィンに「闇落ちフォカッチャ」はいかが?
初めまして!「作業時間10分!日々パン先生の『ドデカパン』簡単アレンジ」連載8回目を担当させていただきます、山田ひろえです。
東京都大田区で活動する“日々パン先生”の私が今回ご紹介させていただくのは、ハロウィンにぴったりの「闇落ちフォカッチャ」です。いつものフォカッチャのハロウィンバージョン!
ちょっと本気で恐いので、家族には「もう作らないで」と言われています…(今回また作っちゃいました)。
そんなわけで、みなさまに受け入れていただけるか、正直ドキドキしております。
ドキドキ・・・
ドキドキ・・・
※先にお伝えしておきます!ホラーが苦手な方はご注意ください!
わが家には、中学3年生と小学校1年生という、歳の差兄妹がいます。
どちらにも喜んでもらえるメニューって、パンに限らず普段の食事でもなかなか難しいんです。大人の階段を昇り始めた息子。一方、とにかくかわいくて甘いものがうれしい娘。
特に、イベント時には思春期真っただ中の息子を振り向かせたくて、母は必死(ベクトルは息子)。食べてくれて、喜んでくれて、できれば笑顔が見たい。(中3男子は基本、真顔です)
日々パン先生だもの、イベントにパンは欠かせない!のですが、ハロウィンっぽいパンって、どんなのがいいかしら???そんなときにふと目にした「ゾンビオムライス」。目にしたこと、ありますでしょうか?オムライスに突き刺さったウインナーと、周りを鮮やかに彩るケチャップ。
「これだー!」と魔女のごとく閃き、やだ私天才かも!センスあるわ!と自己肯定感満載で(そしておそらくドヤ顔で)「闇落ちフォカッチャ」を焼き上げ、ハロウィンの夜、食卓に登場させたのでした。
結果は、冒頭に書いた通りです。ちょっと上手に焼きすぎたのかも。
当時幼稚園児だった娘は手で顔を覆い、食べず(笑)←笑っている場合ではない
ちゃんと大人の主人にすら「怖いからやめて」と言われました。
そんな中、黙って最後まで食べてくれたのは、そう!当時中2だった息子!(ソーセージに喜んでいたようなのはきっと気のせい)
やったー!ピースピース!しかし、これは見た目だけの出落ちパンではありませんよ。中はチーズがとろ~り、血に見立てたケチャップもいいアクセントになって、素直においしいパンだったのです。
小さいお子さんはもしかしたら泣いちゃうかも?泣いちゃったらごめんなさい。とりあえず、様子を見ながら作ってみてください(こんなおすすめの仕方、見たことありません)。
閲覧注意!「闇落ちフォカッチャ」レシピ
調理時間
20分
分量
4人分
材料
・強力粉…185g
・ココアパウダー…15g(ブラックココアだと怖さアップ。私は100均で購入しました)
・砂糖…20g
・塩…3g
・インスタントドライイースト…3g(あれば金サフ)
・水…120g
・牛乳…50g
・無塩バター…10g(レンチンで液状にしておきます)
<具材 ※成型時、焼き上がりに使用>
・とろけるチーズ…30g(お好みの量でOK)
・ウインナー…5本(軽くカーブしているものがリアルでおすすめ)
・ケチャップ、オリーブオイル…適量
作り方
<こねる>
1. 保存容器(1000ml前後の直方体・立方体)に強力粉、ココアパウダー、砂糖、塩、ドライイーストを入れ、スプーンで均一に混ぜ合わせる。
2. 水と牛乳を合わせたものを8割ほど粉類に注ぎ入れ、生地が重くなってくるまでスプーンでぐるぐる混ぜる。
残りの2割を粉っぽい部分にめがけて加え、粉っぽさがなくなり、全体が均一になるまで混ぜる。
最後に溶かしバターを加え、光沢がなくなるまで混ぜる。
3. 表面を平らにならし、保存容器のふたを閉める。
<一次発酵>
冷蔵庫の中に一晩(8時間以上)置く。
※一日に一回水で濡らしたスプーンで混ぜれば5日間保存可能です
※8時間後の状態がこちら↓ふちの近くまで上がってきています
<下準備>
1. ウインナーを指に見立て、爪の部分を切り取り、指のシワの切り込みを入れる(自分の指を参考に)。
※切り取った爪部分はもったいないので具材として活用するか、その場で食べます
2. ウインナーを軽く炒める。
※軽く炒めておくとおいしい上に、怖さもアップします。お好みで!
<成型>
1. 打ち粉を多めに振って、生地と保存容器の間の四辺にドレッジ(カード)を差し込み、隙間を作る。
※多めとは、このくらいです↓こなーゆきー♪
2. くっつかないアルミホイルの上に保存容器を裏返し、生地が落ちてくるのを待つ。
3. とろけるチーズを手前2/3に、切り取ったウインナーの爪部分(残っていれば)を全体に散らし、生地を整えて奥から三つ折りにする。
※途中、向きを変えるとやりやすいです
※アルミごとトースターのトレーに移動させます。まな板シートがこの上なく便利
4. 少量のオリーブオイルをたらっとたらして、指で12か所くらい深く穴をあける。
すでにちょっとホラー。ひゃっほ~
※生地を触りすぎると硬いパンになってしまうので注意!
<焼成>
1200Wのトースターで15分ほど焼く。上が焦げそうな場合は、途中でアルミホイルをかぶせる。
※ブラックココアは焦げてきてもわかりにくいので、焦げくさくなっきたらかぶせましょう
※焼成時間は、お使いの機材により適宜調整してください
<仕上げ>
表面の穴にウインナーを差し込む。
コツは、下から手が出てきているのをイメージして…
ウインナーの根元付近にケチャップを適量しぼって、完成!!
どうでしょうか?ちゃんと怖く仕上がっていますか?
指っぽく見せるコツは、ウインナー選びです。少しカーブしていて、長さもバラバラなものがよきです。指を見ながら、どのウインナーを何指にするか、そんな家族団らんがあってもいいと思っています。(わが家は未だない)
恐がるお子さんがいたら、さっさと写真を撮って、すぐにウインナーを食べましょう!あとはおいしいチーズココアフォカッチャです!気持ち穏やかに、楽しいハロウィンパーティーの始まりです!
いろいろな意味で思い出に残る、ママの手作りパン。あなたも生活に取り入れてみませんか?
「日々のパン」はまともなパンを焼くまともな先生ばかりですので、どうぞご安心を。
ここまで8回の連載に8種の「ドデカパン」が登場しましたが、このアレンジの多さも「ドデカパン」のよいところ!
生地・具材・カタチを変えれば、それはもう大げさでなく無限大…きっとお好みの「ドデカパン」と出会えますよ♪
来月以降の日々パン先生の連載も、どうぞお楽しみに~!!!
東京都大田区在住の日々パン講師。幼稚園や保育園、小学校などで「出張パン教室」を開催するほか、2名までの少人数制の自宅教室を開催。自他ともに認める勉強家※パンに限る
<Instagram>
yummy!なおうちパン教室JOY(@ouchipan.joy)