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井上かなえ(かな姐)
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白身が広がらない&黄身に膜がはらない!きれいな目玉焼きを焼く3つのコツ

料理にまつわるちょっとしたお悩みに、人気料理研究家・井上かなえ(かな姐)さんが答えるフーディストノートの公式連載。今回は、目玉焼きをきれいに焼く方法をご紹介いただきます。割り方や焼き方など、ちょっとしたポイントを押さえることで、ふっくらとしたきれいな見た目になりますよ。
2025/08/30
2025/08/30
お肉と野菜がはがれる…を解決!...
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こんにちは、かな姐です。

ふと気が付くと、あれほどうるさかった蝉の声が聞こえなくなっていました(ちなみにこれを書いているのは8/20です)。

まだまだ暑いなと思っていましたが、確実に季節は移り変わっているようですね。

さて!

今回読者さんからいただいたお悩みはこちらです。

今回のお悩み相談:目玉焼きがきれいに焼けない!

目玉焼きがうまく焼けず、見た目もいまひとつです。

ふたをして焼くと黄身に膜がはってしまうのでふたをしないで焼きたいのですが、そうすると白身の固まり方がムラになってしまいます。 道具を使わずに丸くふっくら焼く方法はありますか?

きれいな目玉焼きの作り方についてです。

わたしはいろいろな料理に目玉焼きをのせて食べるのが好きで(卵大好き)、ガパオライスだけではなく、しょうが焼きやナポリタン、焼きそばにもよく目玉焼きをのせています。

ちょっとお肉が足らないなっていうときや、料理が茶色すぎるなっていうとき、副菜を何品も作るのが面倒なときにこの「なんにでも目玉焼きのっけ」の技を発揮していて、目玉焼きを焼くのはお茶の子さいさい!朝飯前!くらいに思ってたんですけど…、

この相談をくださった方は多分、わたしが普段適当~に作る目玉焼きよりももっときれいな完璧な目玉焼きを目指しているのでは…?と思いました。

まずは普段わたしが作っている方法なのですが、先にこちらを見ていただきましょう。

普通バージョン

中火で温めて油をひいたフライパンに卵を割り入れ、そのまま中火で焼く。

よく見ていただけるとお分かりかと思うんですが、卵を割り入れたときってこのように白身の一番外側に水っぽい薄い部分があって、それより内側に少し粘度のある部分があります。

一番外側の部分が水っぽいせいで、卵を割り入れたときにバチバチと油が跳ねますが、ふたをすると黄身の表面に白い膜がはってしまうので、わたしはふたはしません!

じっと我慢の子で焼いていると、

だんだん火が入ってくる

一番外側の水っぽかった部分はどんどん縮んで、カリカリの状態に。

これは少しだけ油が多い状態で焼いているのでいわば揚げ焼きみたいな状態になり、こんな感じの目玉焼きになるわけです。

わたしはこの白身がカリカリで黄身は半熟、という状態の目玉焼きが好きなので、これでお皿に取り出します。焼き始めて中火でおよそ3分くらいです。

今回は、この白身カリカリではない、定番の白身しっとり、黄身半熟の目玉焼きを作ってみることにします。

白身しっとり、黄身半熟のきれいな目玉焼きの作り方

まず卵の割り方なのですが、キッチン台の角やまな板の角、ボウルの角などに卵を打ち付けて割っている方をよく拝見します。

角でやらないと割れない!と思っていらっしゃる方が多いのかもしれませんが、卵は必ず平らな台の上に打ちつけて割るようにします。

角で割ってしまうと、卵の殻が中に入り込んでしまい、割ったときに殻が卵に混ざってしまう可能性があるからです。

平らなところで割る

平らな台にコン!とやさしく1〜2回打ちつければ、すっとヒビが入ります。ここに親指の先5mmくらいを軽く入れて押し開くようにすると、きれいに中身が出てきます。

先ほどの一番最初の目玉焼きの写真でご説明したように、卵の白身には水分が多い部分が含まれます。

この水っぽい部分を除くため、今回はざるに卵を割り入れました。

笊で濾す

こうすると、白身の濃厚な部分と黄身だけがざるの上に残り、水分が多い部分はざるの下に自然に落ちます。

一瞬で下に落ちるので、これを一旦器に移動させ、2つ目も同じようにざるの上に割り入れて、余分な水分を下に落とします。

※取り除いた水っぽい白身は、ひき肉料理に混ぜたり、みそ汁やお吸い物、スープなどに流したりして無駄なく使います。

水分を取り除いた生卵

ここまでできたら、フライパンを中火にかけて温めながら油を少し入れます。

余分な油はキッチンペーパーで拭き取り、全体に油をなじませます。

余分な油をふき取る

フライパンが温まったら、先ほどの卵をなるべく低い位置からそっと流し入れます。

そっと流し入れる

黄身を真ん中にしたくて動かしたら、奥の卵は白身が崩れてしまいました(汗)。余計なことをするんじゃなかった!

手前は静かに流し入れただけ。白身がこんもりとふくらんで、きれいにまとまっているのがお分かりいただけますでしょうか。水っぽい部分がなく、コンパクトにキュッとまとまってくれるので、お弁当に入れるときにもちょうどよさそうな形になりました。

火を弱めて3~4分ほど静かに焼きます。

途中経過

白身が崩れかけた奥の目玉焼きは、すでに火が通り始めました。

手前はもう少しかな。

様子を見ながら、自分の好みの固さになるまで焼きます。

焼き上がり

ヘラなどを使って、静かにフライパンからそーっとはがします。

せっかくなので、この目玉焼きを使ったおかずをご紹介します。

「なすのしょうが焼き~目玉焼きのっけ~」レシピ

分量

2人分

材料

  • なす…1個
  • 卵…2個
  • しょうが(今回は新しょうがを使用)…1片
  • こめ油…少々
  • A 砂糖…小さじ1
  • A みりん、しょうゆ…小さじ2ずつ

作り方

1. ざるに卵を割り入れて、水分の多い白身を取り除く。フライパンに油をひいて中火にかけ(余分な油はキッチンペーパーでふき取る)、先ほどの卵を2つ流し入れる。弱火で3~4分焼いて好みの固さになったら取り出す。

2. なすは縦に5mmくらいの厚さに切り分け、しょうがはせん切りにする。

3. 1で使ったフライパンになすを並べて両面2分ずつくらい、こんがりと焦げ目をつけながら焼く。

ナスを両面焼く

4. 両面焼けたら、しょうがを加え、Aを加えて全体になじませ、火を止める。

タレを流し入れる

5. 器に4のなすを盛り、1の目玉焼きをのせて、フライパンに残ったたれをかける。

完成

甘辛いなすにピリッとしたしょうがのアクセント、そしてそこにとろ~り目玉焼きをからめると、卵のコクとマイルドさが相まってめちゃくちゃおいしい!

ご飯にのせてどんぶりにしてもよかったかも。

ちなみに5人家族だったころは、1つのフライパンで5つの卵を焼いていたので、当然1個分の焼く面積もせまくなり、白身は当然全部一体化してしまうため、最後の最後でヘラで無理やり取り分けようとして黄身が崩れてしまうものもありましたよ。

きれいな目玉焼きを作るための3つのコツ

最後に、きれいな目玉焼きを作るコツをまとめてみました。きれいな見た目の目玉焼きができるとテンションも上がりますね!次回焼くときにぜひ思い出して、このやり方で作ってみてくださいね。

【1】卵は平らな場所で割る
卵はキッチン台などの平らな場所で割ることで、殻が中に入りにくく、きれいに割ることができます。

【2】ざるで水っぽい白身を取り除く
卵の白身には水分の多い部分があるため、ざるに割り入れて水っぽい部分を取り除くと、白身がきれいにまとまります。

【3】卵は低い位置から静かに流し入れる
フライパンに卵を入れるときは、できるだけ低い位置からそっと流し入れることで、白身が広がるのを防げます。

目玉焼き

ではまた次回!

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井上かなえ(かな姐)

料理研究家。野菜ソムリエ。忙しくても手早く作れてきちんとおいしいレシピが支持されている。毎日の家ごはんやレシピを紹介するブログ「母ちゃんちの晩御飯とどたばた日記」は、「レシピブログ」の人気ブロガーランキングで殿堂入りするほどの人気。神戸、東京で料理教室を主催するほか、NHK「きょうの料理」の出演や、企業のメニュー開発、書籍でのレシピ提案など幅広く活躍。著書に『はじめての自炊練習帖』(ダイヤモンド社)、『15分スープひとつで満足ごはん』(講談社)など。

 

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