
パン生地の作りおきで簡単!子どもがよろこぶ「にんじんドーナツ」レシピ
はじめまして。「作業時間10分!日々パン先生の『ドデカパン』簡単アレンジ」の連載15回目を担当させていただきます、くりのきぱんこと大栗(おおぐり)です。
もうすぐ「こどもの日」ですね!!子どもたちの健やかな成長を願うこの日、子どもたちに元気にのびのび育ってほしいと改めて思う方も多いのではないでしょうか。
栃木県で活動する“日々パン先生”の私が今回ご紹介させていただくのは、息子のために焼く「にんじんドーナツ」です。
お子さんのいるご家庭では、「うちの子、野菜を食べないんです」と多くママさんたちが悩んでいるのでは?はいはい、わかります!!
わが家の6歳の息子も、離乳食ではあんなにパクパク野菜を食べていたのに、気づいたら食べるのはマヨネーズをつけたブロッコリーとフライドポテトだけ…。
なんとか野菜を食べてもらえないだろうか…。
そうして苦心した結果、たどりついたのが「パン×野菜」。
パンが好きだから、一緒にすれば食べてくれるのでは?と思い、マッシュしたかぼちゃや刻んだほうれん草など、いろいろな野菜を生地に混ぜ込んで焼いてみました。
野菜のもつ自然な色味に、息子は一瞬だけ楽しんでくれるのですが、それも束の間。
「何か入ってる!!ふつうのがいい」
…あぁ、そうですか。というわけで、作戦は見事に撃沈…。
「野菜が入っているとバレない方法をさらに考えなければ…」と、次にたどり着いたのが「焼く」ではなく「揚げる」。そう、ドーナツです!!
実は、ドデカパンの生地は焼いても揚げてもOKなので、ドーナツにもアレンジがきくんです。時間のあるときにぐるぐる混ぜて冷蔵庫に入れておけば、朝から揚げたてドーナツだってできちゃう。こんなアレンジができるのも、ドデカパンならではの魅力です。
パンの生地をベースにしたふんわりドーナツなら、野菜が入っているとは気づかれにくいかも?
ドーナツに焼き色をつけることで、生地の色味も自然にカバー!さらに、入れる野菜をすりおろしたにんじんにすれば、やさしいオレンジ色でプレーンな生地と色が近く、息子にもバレにくい。
揚げた香りにつられて息子がキッチンにやってくる。砂糖やきな粉を袋に入れて、揚げたてのドーナツを入れて、二人でフリフリ!!お化粧できたドーナツがお皿に並ぶと、息子の目はキラキラ。
すぐに手づかみでパクリ!!そして、「おいしー!!」という歓声が。
やったー!!この瞬間、母の勝利…!!
「甘いパンだけど、そのドーナツ、お野菜が入っているよ。お野菜食べられたじゃん!!」
母は心の中で、ひっそりとガッツポーズ。そんな思いで作ったレシピです。
ドデカパンの生地で作る「にんじんドーナツ」レシピ
調理時間
20分
分量
4人分
材料
【生地】
・強力粉…200g
・塩…3g
・インスタントドライイースト…3g
・すりおろしたにんじん…60g
・豆乳(無調整)…140g
【仕上げ】
・砂糖…お好みの量
・きな粉…お好みの量
作り方
<こねる>
保存容器(1000ml前後の直方体・立方体)の中に強力粉・塩・インスタントドライイーストを入れ、スプーンで均一に混ぜておく。すりおろしたにんじんと豆乳をあわせて、保存容器の中に8割ほど入れてスプーンでぐるぐる混ぜる。粉っぽいところにめがけて残りの2割を入れ、全体が均一になるまで混ぜる。生地を平らにならしたら保存容器のふたを閉める。
<一次発酵>
冷蔵庫の中に一晩(8時間以上)置く。
※一日に一回水で濡らしたスプーンで混ぜれば5日間保存可能です
※8時間後の状態がこちらです
<成形>
打ち粉を多めに振って、生地と保存容器の間にドレッジ(カード)を差し込み、隙間を作る。保存容器を裏返し、生地が出てくるのを待つ。手前と奥から折りたたみ三つ折りにする。ドレッジで縦半分にしてから、それぞれ3つずつに切る。さらに2分割ずつして全部で12個にする。
※切りっぱなしの形でも、少し丸めるなどしてもOK。生地の厚みと大きさはだいたい揃えたほうが同じくらいの時間で焼きあがります
※取り出すと生地がふかふかしています。三つ折りにする際、生地が手につくようであれば指に粉をつけると作業しやすいです
※三つ折りにする際は、奥から手前にたたむようしてください。一度たたんだら、台ごと上下を入れ替えて再度奥から手前にたたむようにします
※切り分ける際にカードに生地が付くようであれば、切り込むところに打ち粉をしてください
<焼成>
フライパンに生地を並べ、その中に2~3cmほどの油を注ぐ。中火にかけ、両面がこんがり色づくまで揚げていく。
※フライパンの大きさにもよりますが、あまり詰めすぎないようにしてください。揚げていると生地が膨らむので、2~3回に分けて揚げるのがおおすすめです
※シュワシュワ油が温まってきます
※菜箸でひっくり返して様子を見ながらこんがり焼き色が付くまで揚げていきます
<仕上げ>
ポリ袋に砂糖やきな粉など、ドーナツにまぶしたいものを用意する。
粗熱が取れたドーナツをポリ袋に入れて口をしめて振り、ドーナツ全体にまぶしていく。
※写真の左側は粒子の細かいてんさい糖ときな粉を1:1であわせたもの。右側はてんさい糖です。お好みでココアや抹茶などで味付けをするのもおすすめです
※ぜひお子さんと一緒にフリフリして楽しんで!!
ドーナツの香りに誘われて息子がやってくる。息子の好きなきな粉と砂糖を用意して、最後の仕上げは子どもと一緒にフリフリ!!簡単で楽しい作業なのでぜひ親子で楽しんで。たっぷりまぶしたら、お気に入りのお皿に並べて、さぁ召し上がれ♪
いつものパン生地に身近なお野菜を加えて、彩りも栄養も欲張って。
「こどもの日」は、こんなドーナツでみんなでパーティーをして、お子さんの成長をお祝いしましょ♪

栃木県で活動する日々のパンの講師。幼稚園や保育園などで“出張パン教室”を開催。今後、鹿沼市の共有ラウンジや児童発達支援施設などでの講座を予定。その他自宅やZoomを活用したオンラインレッスンにて日々のパンを発信中。