料理に関する注意事項
いつもフーディストノートをご利用いただきありがとうございます!
みなさまに毎日のお料理を楽しんでいただくために、料理をする上で食の安全に関わるものや調理機器の正しい使い方などをご紹介しています。ぜひ、お料理をする際にご覧いただきご参考ください。
【低温調理を行う際の注意】
1. 低温調理をする際は、低温調理器や公式HPが出している正しいレシピに従い器具も用いて温度と時間の管理をしてください。
2. 肉の見た目では、食中毒を防ぐ安全な加熱をできたかどうか判断するのは不可能です。自己流アレンジは気を付けてください。
3. 塊肉の表面を焼いた後にアルミホイルで包んだり、肉をジッパー付き袋に入れ、沸騰させた後に火を止めた湯につけっぱなしにするなど、余熱を利用するレシピは、肉の内部温度が食中毒を防止できるほどには上がらないので控えてください。
▼参考
【電子レンジを使った調理について】
1. 液体加熱時の急な突沸(とっぷつ)に注意!
液体の温度が沸点に達すると、沸騰しますが電子レンジのように静かに加熱される際、沸騰が起こらず、熱が溜まっていく過加熱状態になっていることがあります。この状態で、容器を揺すったり何らかのショックが加わると「突沸」が起こり、高温の液体が周囲に飛び散って大やけどを負うおそれがあります。突沸を防ぐためには加熱しすぎないよう設定時間を控えめにしたり、加熱しすぎてしまった場合は、少し時間をあけてから取り出してください。
2. 危険な使い方で火花や発煙などが発生!
生卵をわってそのまま加熱したら取り出した直後に爆発したという例もあります。溶きほぐすか、卵黄に切れ目を入れてから加熱してください。またレトルト包装やアルミホイルを電子レンジで加熱すると火花が発生することがあります。電子レンジの庫内に付着している油などもその原因になりえますので日頃から清潔にしておくことが大切です。電子レンジの取扱説明書等でよく確認し、正しく使用してください。
▼参考
知っていますか? 電子レンジの危険な使用方法!「東京都の消費生活総合サイト 東京くらしWEB」
【カセットコンロを使った調理について】
ガスボンベのカバーまで覆うような大きな調理器具を使用したり、2台以上並べて使用したすると引火して爆発する可能性があります。使用にあたっては必ず取扱説明書などを確認して適切に使用してください。
▼参考
カセットこんろによる事故の防止について「東京都の消費生活総合サイト 東京くらしWEB」
【圧力式炊飯器を使った調理について】
圧力式炊飯器は蒸気口をふさいでしまうと蒸気の逃げ場がなくなり、内容物が突然吹き出す恐れがあります。また炊飯中はふたは開かないようにしてください。万一「半ロック状態」になると加圧時にフタが開き内容物が吹き出す可能性があります。炊飯が終わった後もふたが重くて開かない際は、冷ましてから開けるなど注意してください。
炊飯器の用途以外の使用はやめましょう。ポリ袋、あく取りシートを使用した調理や、煮豆、青菜などの調理は禁止されている機種があります。調理機能がついている炊飯器でも、取扱説明書をよく読み取り扱いには十分注意してください。
▼参考
圧力式炊飯器の安全な使用方法について「東京都の消費生活総合サイト 東京くらしWEB」
圧力式炊飯器の事故に注意「東京都の消費生活総合サイト 東京くらしWEB」
【圧力鍋を使った調理について】
パスタなどの麺類やちくわなどの膨らむ食材、多量の油やお酒などを使った調理は圧力鍋で行わないでください。蒸気穴を詰まらせる原因になり爆発や噴出などの事故につながる恐れがあります。取扱説明書をよく読み、禁止されている方法での調理は避けてください。
【酒税法違反に関する注意】
ホワイトリカーや焼酎に梅等を漬けて自家用のお酒を作る場合には以下のことに注意してください。
1)使用する酒類がアルコール分20度以上で酒税が課税済みのものであること
2)酒類と以下の物品を混ぜないこと
・米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ若しくはでんぷん又はこれらのこうじ
・ぶどう(干しぶどうや、やまぶどうを含む)
※食用目的であってもラム酒やブランデーに漬けることは禁止されています
・アミノ酸若しくはその塩類、ビタミン類、核酸分解物若しくはその塩類、有機酸若しくはその塩類、無機塩類、色素、香料又は酒類のかす
※アルコール分20度未満のお酒(ワイン等)を用いる場合、例外として「飲む直前」に混和することは認められています。 サングリアのようなワイン等の酒類を使用した飲料を作る場合は「飲む直前」に混和するようにしてください
▼参考
消費者が自宅で梅酒を作ることに問題はありますか。「国税庁ホームページ」
【乳幼児向けのレシピに関する注意】
子どもの食べ物による窒息事故にご注意ください。食品を適切な大きさにして良く噛んで食べさせたり、なるべく誰かがそばにいて注意して見ていることが必要です。また1歳未満の乳児にはちみつを与えると乳児ボツリヌス症が発症する恐れがあります。乳児ボツリヌス症の予防のため1歳未満の乳児に、はちみつを与えるのは避けるようにしてください。
▼参考
食べ物による窒息事故について「東京都の消費生活総合サイト 東京くらしWEB」
▼参考
食中毒の発生について~1歳未満の乳児にはちみつを与えないでください。~「東京都福祉保健局」
【ビワの種子を使った料理に関する注意】
ビワ、アンズ、ウメ、モモ、スモモ、オウトウ(サクランボ)などのバラ科植物の種子や未熟な果実の部分には、アミグダリンやプルナシンという青酸を含む天然の有害物質(総称して、「シアン化合物」と言います。)が多く含まれています。ビワの種子を使った杏仁豆腐やビワの種子の煮物などビワの種子を使った料理にシアン化合物が残っている可能性がありますので、食べる場合は注意してください。
▼参考
【食中毒に関する注意】
食中毒の原因として、細菌、ウイルス、自然毒、化学物質、寄生虫などさまざまあり、食べてから症状が出るまでの期間やその症状、また予防方法も異なります。
1. 食肉による食中毒に関する注意
肉や牛肉などに付着する「カンピロバクター」や「腸管出血性大腸菌0-157」などの細菌による中毒が発生しています。カンピロバクターやO-157などの細菌は熱に弱いため、肉の生食は避け、分加熱して食べるようにしてください。
2. フグやきのこなどの自然毒に関する注意
フグや二枚貝をはじめとする魚介類やきのこ類など様々な有毒動植物が存在しますが、それぞれの毒性や症状、潜伏期間、予防方法などが異なります。専門家や専門機関などの情報をよく確認して調理や摂取する際は十分な処理の上、注意を払って対応してください。
▼参考
みなさまに楽しく安全にお料理を作っていただけるよう、いくつか注意事項をご案内しましたが上記以外にも様々なケースが考えられます。本来の用途以外で材料や調理道具を使用したりすれば事故や危険を伴う場合もありますので、使用する際は取扱説明書などの指示に従いくれぐれもご注意ください。あわせて企業や行政などから公表される注意喚起情報も積極的にご利用ください。
【健康効果を表現する際の注意】
人が口から摂取する食品(健康食品や加工食品などを含む)を扱う場合、たとえ事実であっても医薬品的な効能効果を標ぼうすることはできないと薬事法で定められています。もし、食品を紹介する際に医薬品のような効能や効果をうたうと、その食品は医薬品と見なされて無承認の医薬品として、薬事法違反に問われてしまうことがあります。
例えば「痩せる」「治る」「血液がサラサラに」などの治療または予防の効能や「疲労回復」「食欲増進」などの身体機能の増進・増強効能などはNGとなります。ただし、野菜、果物、卵、食肉、加工食品(缶詰や漬物など)、調味料など誰から見ても明らかな食品の場合は薬事法の適用からはずれますが、効果表現がオーバーな場合は別途、景表法違反に問われることがあります。また、実際の効果効能ではないものを根拠なく客観的事実としてうたうことも虚偽情報になる場合があるのでご注意ください。
例えば塩分をおさえた味噌はたとえ明らかに食品であったとしても「高血圧に適する」「これで血糖値が下がる」といった表現は余程の根拠がなければ問題となることがありますのでご注意ください。
▼参考